髙木さんと伊野尾さんの短編集3 (ページ8)

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妹ポジ1 ページ8

今回のお話は2017年ごろの雑誌とラジオがネタとなって妄想したお話になってます。有岡さんの目線でお話しが進んでいきます。

ar side

「ねぇ大ちゃん。妹のような存在の子が恋人に昇格するってあると思う？」

「ほぇ？どうしたの急に？」

いきなりいのちゃんにそんなことを聞かれて思わず変な声が出てしまった。

それでもいのちゃんがあまりにも真剣な顔をしてたから、俺も真面目にちょっと考えてみる。

「うーん。。。そのままだったらしないんじゃないかなぁ？でも、その子が劇的に綺麗になったりしたら、逆に凄く意識するようになっちゃうかも。」

「ふーん。なるほどねぇ。。。」

といのちゃんは答えて、少しだけニヤリと笑ったように見えた。

「ありがとう。参考になったわ。」

そう言って、去っていく。

え？一体今のは何？

そこに置かれていた一冊の雑誌。

よく見てみると、髙木のページが開いてある。

そこには、

『伊野尾君は妹的なポジション』と書かれていた。

「ふーん。そういうことぉ。。。」

俺は思わず呟いた。

in side

いや、わかってた。わかってたよ。髙木にとっての俺のポジションってそんなとこだろうって。俺もラジオで弟的なポジションって言ったしね。そうやって思おうとしてた。

でも実際雑誌でそれを見てしまうと、何か妙に傷ついてしまって。

ぜってーJUMPの中で彼女にするなら俺って言わせてやる。

大ちゃんの一言で俺はそう決意した。