Picture -tkin短編集- (ページ5)

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「そう。会社の人。俺が会社に入った時から俺の1番近くにいてくれてる人。」

と俺の目を見て話してくる。その目があまりにも熱を帯びてて、俺はその目に捉えられて、目が逸らせない。

「面倒見いいけど、なんかちょっと危うくて目が離せなくて、守ってあげたくなる人。その人の為なら何だってやってやりたいって思う人。」

そう言ってまた俺に一歩近づいてくる。

「へぇ。そんなにお前に思われてて、そいつ幸せだな。」

って俺が言ったら、

「本当に？それじゃあ伊野尾君は幸せ？」

と聞かれた。

「え、は、どういう、、、？」

と言いかけたら、髙木の顔が俺に近づいてきて、

「ねぇ、もういい加減気がついてよ。」

と、至近距離で言われた。もうすぐ鼻がくっついてしまいそうな位置だ。俺は驚いてしまって少し後ろに下がろうとしたら髙木に腕を掴まれる。

「俺、かなりアピールしてたんだけどな。」

「えっと、それは。。。」

「わかんない？俺が好きなのは伊野尾君だよ。」

と言って見つめられる。

え？

俺？

マジ？

ってことは両思いってこと？

俺は髙木を見つめて言う。

「そうだね。幸せ。俺も髙木が好きだから。」

と伝える。髙木は一瞬驚いたように目を見開いた。けどその後少し微笑んで、嬉しそうにさらに俺に近づいてきた。俺もゆっくりと瞼を閉じる。

お互いの唇が触れ合う。さっきまでお菓子を食べていたからお互いの唇が甘い。甘い甘いキス。

唇を離すとお互い見つめ合って、思わずはにかんでしまう。