イライさん家のメイドさん【第五人格】 (ページ9)

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８話ページ9

今日は部活のある日。

私の所属する園芸部は、決まった曜日にその日空いている人が集まるといった感じの部活だ。

部活の活動日以外はそれぞれ当番が決まっていて、当番の日は朝と放課後に水をあげたり、花がらを摘んだりする。

「エマちゃん早いねぇ～、こんにちは！」

「こんにちはなの！A先輩、この間種を植えたお花の芽が出てたの！！」

「えっ！本当！？これはエマちゃんのお花への愛の賜物だね。」

「先輩は褒め上手すぎるの～！」

この可愛すぎる後輩は１年Ｄ組のエマ・ウッズちゃん。

まだ部活の勧誘期間だけど、エマちゃんは去年の文化祭で

「エマはこの学園の園芸部に入るの！！」

と宣言をし、宣言通り新学期初日の部活で入部届けを持ってきた。

エマちゃん曰く

「ここの学園の園芸部の土地はこの辺りで断トツなの！」

ということらしい。

園芸部はあまり人数はいない、というか私とエマちゃん以外にもう一人しかいない。

でも、みんな植物への愛は人一倍なので困っているわけではない。

「あ！アンドルー先輩なの！遅いの～！！」

「こんにちは、先輩。３年生は色々と忙しいんだから許してあげて。」

「ごめんなさいなの・・・」

「俺が遅かったのは本当だし、ごめんねエマ。Aもごめんね。」

「いえいえ、大丈夫ですよ～」

３年Ａ組のアンドルー・クレス先輩。

Ａ組ということで、とても頭が良い。

初めての相手には大体コミュ障を発動するが、私たち二人にはフレンドリーに接してくれる。

「今日の活動はどうしますか？」

「エマはなんでもバシバシこなしちゃうの！」

「う～ん・・・そうだね。それじゃあ、春のお野菜でも収穫しようかな。収穫出来たら料理愛好会に持ってこうかな。」

「了解なの～！」

本日の活動：春野菜収穫

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アンドルー・クレス

・コミュ障儚げ美男子成績優秀

・いつもスコップを持っている(謎)

・エマちゃんが去年の学園祭で園芸部に来たときはビビり散らしていたが、園芸の話で盛り上がり、すぐに打ち解けた(Aの時は割と時間を要した)