イライさん家のメイドさん【第五人格】 (ページ8)

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７話ページ8

「Aに勉強教えたいって言ったら断られたよ・・・」

「おかえりなさい、いつも通りね。」

楽しそうに笑いながらクラスに戻って来た私を小馬鹿にするのはフィオナだ。

「本当に貴方たちって見てて面白いわぁ。早く気持ちなんて伝えてしまえばいいのに。」

「婚約相手にそれを言うかい、君は。」

「あら、ごめんなさい。こんな親の口約束に従う気だったのかしら？貴方は。」

「いや、そういうわけではないが・・・」

フィオナと私は一応婚約者、ということになっているがお互い一緒になる気は毛頭なかった。

というのも私はAが好きだし、フィオナも私みたいなへなちょこな男よりダンディでエスコートのできる大人の男性が好みだから。

仲は良いが、そういう対象にお互い見れないのである。

「貴方みたいな財閥の御曹司に想いを伝えられたら、大抵の女はほいほいついて行くわよ。」

「Aはそういう女性じゃない。」

「ふぅ～ん？」

「それに、彼女を困らせたくない。彼女は真面目だから私がそんなこと言ってしまえば・・・うちのメイドを辞めてしまうかもしれない。」

「(ほんと二人とも鈍感なお馬鹿さんで面白い)」

フィオナは態度こそあまり良くないが、一応私の恋を応援している・・・ような気がする、たぶん。

Aをいじめるのも可愛いからだろう。(違います)

「ほら、授業が始まるぞ。席に戻れフィオナ。」

「はぁ～い。」

そういえば、今から始まる授業は新しい先生だったような・・・

「我はハスター。今日から化学の授業を担当するのだ。タコじゃない、邪神だ。」

すごい先生がきたな・・・隣のフィオナ、

「きもちわるぅい」

とか言ってそうだな・・・。

「・・・・・好き・・・。」

「え？」

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ハスター

・化学の先生

・タコと言われるのを気にしている

・気は弱め

・フィオナの初恋相手(一目惚れ)