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(nishijimaーside)
朝起きると、詩がいなくて。
部屋中探し回ってた俺に、姉ちゃんが笑いながら庭に父さんといると教えてくれた。
西「父さんと2人…って様子見てくる」
姉「待て待て。行ってどうすんのよ」
西「あの父さんだぞ？詩に何て言うか…」
姉「だーいじょうぶよ」
まあ座りなさい、と。
ソファに強引に腰掛けさせられて、上から見下ろされる。
姉「あれでいて父さん、結構詩ちゃんの事気に入ってるわよ」
西「え！？」
姉「だって、気に入らなかったら昨日の晩最後まで一緒に食事してないだろうし、そもそも今朝も庭で一緒に話なんてしないわよ」
ずっと無愛想だったから、てっきり俺と詩の仲を認めていないものだと思ってたけど。
言われてみれば姉さんの言う通り、父さんの性格上、気に入らない相手ならそもそも一緒に過ごそうとはしない。
西「…でも何であんなに素っ気ないんだよ」
姉「緊張してるんじゃない？隆が女の子連れて帰ってくるのなんて初めての事だから」
姉ちゃんはそう言うけれど。
だからと言って、あの父さんが緊張なんてするだろうか？
俺の知る限り、いつだって堂々とした厳格な男で。俺が上京する事も芸能界入りする事にも猛反対していた。
AAAの話は勿論、仕事の事を父さんとした事は一度だってない。
唸る俺に、姉ちゃんは苦笑しつつ腰に手を当てる。
姉「ちょっと着いてきて」
そう言って連れてこられたのは、父さんの自室。
姉「お邪魔しまーす」
何て事ないといった様子で入っていく姉ちゃんに、少したじろぎながら俺も足を踏み入れる。
姉「えーと、ここだったかな……あ、あった」
見て、と。
姉ちゃんが開けた棚の引き出しの中には。
西「……これ、」
姉「凄いでしょ。全部揃ってるわよ」
AAAやNissyのCDにアルバム、ライブDVD。
姉「デビューした頃のものから、ずっと買い集めてたんだよね」
西「父さんが…？なんで、」
あれだけ俺の仕事に難色を示していた父。
そんな父が、俺の…俺達の作品を集めていた理由なんて。
姉「認めてるわよ、父さんは」
一つしかなかったのに。
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海(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます！次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！ (2020年2月20日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！すごく面白いです!!次の章も楽しみです！これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました！笑 とっても面白かったです！ これからも頑張ってください！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ＥＹさん» ありがとうございます！ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年11月9日 18時
