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(you-side)
昨日までの体調不良は何だったんだろう。
そう言っても良いくらい、身体は回復してる。
ただ、正確には今朝まではまだ本調子じゃなくて。
「あくまで解熱剤で身体を下げて。本番になればアドレナリンが働くから、元気に感じるかもしれないけど、本調子じゃないことを絶対に忘れないで」と、病院で再三に渡って注意を受けた。
でも、ホテルに戻ってきて皆と合流した瞬間。
與「詩！熱は！？……ないな。いけるんか？いけるんやな！？」
せかせかと私の体調を確認して、安心したように何度も頷いてくれた真司郎。
伊「ココア淹れてあげる！ギリギリまで休んでて！」
優しく部屋まで手を引いて連れていってくれた千晃。
末「ダンス部分変更になったから。今から言うからココア飲みながら頭に入れて」
何処かぶっきらろうに、だけど優しく変更部分を分かりやすく伝えてくれる秀太。
日「出来るだけ詩に負担が少ないように…って、秀太が考えたんだよ。フォーメーション」
言いながら、私にブランケットをかけてくれただっちゃん。
皆、私に怒るわけでも、呆れるわけでもなく。
ただ、待っていてくれた。
昨日、病院に来てくれたリーダーと実彩子も肩を叩いてくれて。
浦「昨日も言ったけど、しんどくなったらすぐに言うこと」
宇「ちゃんと見てるからね！」
嬉しくて、私も強く頷いた。
だけど。
合流した時に、にっしーはその場にいなくて。
これまで散々酷いことを言った私の自業自得だと。
せめて、ライブパフォーマンスでは彼を裏切らないでいたいと。
AAAの綾瀬詩としては、彼の自慢のメンバーでありたいと。
そう思っていたから。
本番直前。
トロッコに乗り込もうとしたとき、背中にそっと当てられた暖かい手のひら。
西「俺はもう、詩から逃げるようなことはしないから」
後ろからかけられた、小さな声。
西「何かあったら、絶対にすぐ助ける。大事なメンバーだから」
大事なメンバー。
まだそう言ってくれた。
助けると言ってくれた。
その事に、沸き起こる涙をグッと堪えて。
西貴「１人じゃ気付けなかった。２人ならこんなにも」
重なる歌声。
もう随分と久し振りに、背中合せで歌って。
──力が、出ないわけがない
熱も、胸の痛みも。
全部、全部乗り越えてみせる。
そう意気込んだ。
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海(プロフ) - 海音さん» ありがとうございます！次章もマイペースに更新していきたいと思っておりますので、またよろしくお願い致します！ (2020年2月20日 20時) (
レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
海音(プロフ) - 楽しく読ませて頂いてます！すごく面白いです!!次の章も楽しみです！これからも頑張ってください!! (2020年2月19日 23時) (レス) id: 8f38073b2c (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ゆうさん» かなり長かったと思うのですが、ありがとうございます！マイペースな展開と更新になりますが、これからも頑張って参りますので、お付き合い頂ければ嬉しいです！ (2019年12月14日 18時) (レス) id: 37dc25736a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 最初から一気に読んじゃいました！笑 とっても面白かったです！ これからも頑張ってください！ (2019年12月14日 16時) (レス) id: 3d09ff0bd0 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - ＥＹさん» ありがとうございます！ゆっくりで良いとお気遣いまでして頂き、本当に嬉しいです。マイペースに頑張って参りますので、これからもよろしくお願い致します！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年11月9日 18時
