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(you-side)
「そう！今日はメンバーが遊びに来てくれてます！」
反応すると、また歓声が上がった。
そして、MC明け。
AAAの楽曲、‘a piece of my word’をソロカバーして。
それからまた衣装チェンジ。
ス「綾瀬さん、ギターです」
「ありがとうございます」
私のギターを受け取って。
丁度流れていた映像が終わるタイミングでステージに上がれば、一際大きな歓声。
舞台の真ん中に立って、客席を見渡した。
──嗚呼、懐かしいな
この服──高校のときの制服を着て、ポニーテールにして。
ずっと愛用してきたギターを持てば、まるで昔に戻ったみたい。
学生だったあの頃よりもずっとずっと、お客さんは増えていて。
私の歌声を楽しみに聴いてくれる人も沢山いて。
──だけど、あのときと何も変わらない
「改めまして…………こんばんは、綾瀬詩です」
ライブ前半で使ってきた音響は一切なし。
私の弾くギターだけが、前奏を奏でる。
「いつも側にいたキミは もうずっと遠くにいるけど」
私が初めて作った曲、‘青空’。
何度も何度もストリートで歌ってきたそれを。
このツアーを通して私は久々に歌った。
「ねえキミに会いたいよ 待たずに駆け出してみせる」
「キミへの想いどこまでも 青い空が繋いでいく」
「青い空 キミに届け」
──ねえ、陽斗…
──私、こんなにも多くの人に歌を聴いてもらってるよ
その後もストリート時代の曲を続けて、本編最後の曲。
「ずっと一緒にいたから気付かなかったよ」
「私達この日々を終えるのが淋しかったんだ」
──歌えって言ってくれた陽斗
──一緒に歌ってくれるメンバー
「またね またね さよならはいらないから」
「またね またね 笑顔で手を振って」
──沢山のものに支えられてきた
「またね またね さよならはいらないから」
「またね またね いつかまた会える日まで」
──その想いが少しでも、歌として届けばいい
「今日はありがとうございましたー！！」
本編が終わり、裏へ下がった私は急いで衣装チェンジをする。
莉子さんにギターを預けてから水をもらって。
制服からツアーTシャツに着替えて、下はショートパンツ。
ポニーテールだった髪はおさげにされて、キャップ帽を被る。
メイクも直されて、聴こえてくるアンコールの声に安堵しつつ、また私はステージへと小走りで向かっていった。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
