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(uno-side)
千「貴方に何がわかるの？」
此方を向いた千弦さんはにっしーを睨み付けると、背筋が凍りそうなほど冷たい声で言う。
千「もう帰ってちょうだい。二度と来ないで」
西「わかんねーよ。あんたがどんな想いで詩を見捨てたのか、家族を想ってたのか、そんなの他人が分かるわけない」
にっしーの言葉は明らかに千弦さんを刺激していて。
千「帰ってって言ってるでしょ！？」
宇「！」
遂には枕を投げつけられる。
だけどにっしーはそれを避ける事もせず。
西「……とにかく来て下さい。こっちもうんざりなんだよ。……変にすれ違って、詩が傷付くのはもうごめんだから」
ぶつかった枕には構わず、千弦さんの腕を掴む。
西「家族でしょ。母親が娘のライブを観に行くなんて、それだけで理由は充分だ」
その言葉に、千弦さんの瞳が揺らいで。
──にっしー、って……やっぱり凄い
不器用で、空回りする事も多いけど。
その熱意は、まっすぐに相手に伝わる。
.
浦「すみませんね、急に来てもらって。すぐに着きますから」
千「……いえ」
待機してもらっていた直也くんの運転で、ライブ会場へと向かう。
今回の件は私達しか知らないから、スタッフは一切関わってなくて。
適度に話しかけて、千弦さんの緊張を解している直也くんを後ろから眺めながら。
西「はぁー…」
隣で盛大に落ち込んでるにっしーを横目で見る。
宇「ねえ、そんなに落ち込まなくても」
西「だって俺、最悪だったよね。絶対嫌われたよね。敬語も忘れるし、刺激しまくったし」
宇「まあ、そうだけど……でも、そのお蔭でこうして来てくれたんだから」
西「いやアウトでしょ。どうしよう…詩のお母さんに嫌われたら、もう駄目だ…！」
物凄い小声で早口で、後悔の言葉を並べるにっしーに。
──折角、さっきは格好良かったのになぁ
…なんて、また嘆息したのだった。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
