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(sueyoshi-side)
西島と２人でいたところに来た宇野ちゃんは、俺達の腕を掴むと誰も使っていない適当な部屋に入った。
宇「さっき沢本さんに会ったんだけど、」
末「何で？」
西「また詩に何か、」
宇「そうじゃなくて……あの人、ヤバイかも」
あの人、と言われて一瞬誰の事か分からなかったけど。
宇「真鍋さん」
その名前に、西島が目を細めた。
西「沢本さんが何か言ってたの？」
宇「これ、見て」
宇野ちゃんが差し出してきた紙を２人で覗き込む。
西末「？」
アイドルや女優、モデルなど。
知っている名前もいれば、知らない子もいる。
末「これ、何？」
宇「気付かない？ここに書かれてる子達の共通点」
西「……辞めてる？」
末「！」
西島の言葉に、そういえばと思い至る。
宇「そう、この子達皆……何らかの形で芸能界を辞めてる」
末「……まさか、」
もしかして、と。
不意に浮かんだその考えは。
宇「沢本さんによると、皆…直前まで真鍋さんと交流があったらしくて」
末「……怪しいな」
宇「でも、証拠はないし……それに、」
不安げに目を伏せる宇野ちゃんは呟く。
宇「詩は何も否定してないじゃない？私達が口を挟んで良いものなのかな…」
末「確かに……俺等から手を出しても、本当に解決はしないと思う」
例えば。
詩を問い詰めるなり、裏から手を回すなり。
強引に真鍋さんと詩を引き離すことはできるかもしれない。
……でも、それじゃ詩を本当の意味で助けるのとは違う。
末「詩から助けを求められない限り、結局何も変わらん」
宇「でも…それで何かあったら……！」
西「大丈夫」
目に涙を浮かべる宇野ちゃんの頭に手を置いて、西島は強く頷く。
西「要は詩が俺らを信頼してくれていれば問題ないってことだよな」
末「ってそんな単純じゃ、」
西「大丈夫。詩の事は絶対守る」
言いきる西島に、俺も宇野ちゃんも目を瞬かせて。
だけど西島が断言する以上、大丈夫だって。
根拠はないけど、何故か安心できた。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
