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(you-side)
ひ「まだ寒い日が続きますけど、暖かくなったら欲しいアイテムはありますか？」
「そうですね。春らしいワンピースが欲しいです。色はやっぱり白、かな」
ひ「清楚で素敵なお色ですね。ちなみに白色の理由は？」
「私のメンバーカラーであり、勝負カラーですからね」
私の答えに、予想通りだと笑ったのは記者の高遠ひまりちゃん。
私のファンだとも言ってくれるひまりちゃんのインタビューは、私としてはいつもやりやすくて。
肩の力を抜いて、答えられる。
ひ「それではインタビューはこれで終わりです。ありがとうございました」
「ありがとうございました」
録音を止めて、クシャリと笑みを浮かべたひまりちゃんは完全にスイッチが切れたのだろう。
ひ「あ、あやちゃん……この間のライブ、観に行きました！すっごく素敵でした！」
「ふふ、ありがとう。嬉しいな」
仕事の時は私情を挟んでこないけど、一度オフモードに入れば、本当に無邪気な笑顔を浮かべる。
ストリート時代、まだ知名度もファンの数も全然無かった高校生時代から、ずっと応援してきてくれている、私にとっては大切な女の子。
勿論応援してくれているファンの子は皆かけがえのない存在だけど、ちょっぴり特別な存在……だなんて。
「じゃあ、またよろしくね」
ひ「はい！……あ、」
立ち上がった私を、ひまりちゃんが少し躊躇ったように呼び止める。
「ん？」
口角を上げて首を傾けると、躊躇いがちに口を開いた。
ひ「余計なお世話かもしれませんけど…………何か、ありましたか？」
「え、」
ドクン、と鼓動が１つ音をたてる。
「どうして？」
ひ「何だか……元気がないような気がして……」
言葉を選ぶように、ゆっくりと話すひまりちゃんに、ニコリと笑う。
「大丈夫だよ」
ひ「……そう、ですか」
すみません、とホッとしたように笑ったひまりちゃんに、心配してくれてありがとうと告げて。
ドアを閉めた私は、深く嘆息した。
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海(プロフ) - くみさん» ありがとうございます！楽しんで頂けて、とても嬉しいです♪しかもかなり長かった筈なのに一気読みして頂いたとは…！本当にありがとうございます！マイペース更新ですが、これからも精一杯頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致しますm(__)m (2019年6月22日 8時) (
レス) id: 00727ba42b (このIDを非表示/違反報告)
くみ(プロフ) - ものすごく楽しいです！！昨日から一気に読んでしまいました！これからも楽しみにしてますね！ (2019年6月21日 12時) (レス) id: 9ac3551b76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海 | 作成日時：2019年3月24日 19時
