小児科病棟の王子様

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白濱亜嵐side




岩「広瀬さん！？」





「岩田先生、知ってるんですか？」





岩「その方、一般病棟の患者」





「何で、一般病棟の人が涼太に？」





？「広瀬涼子と申します…

あの、失礼します」






「何なんだ？」





岩「あの人、昔

幼い子供と離れて

家族いなくて天涯孤独なんだ」






「何の病気なんですか？」





岩「癌だよ。もう、末期で」




「え、、」





岩「今さっき、一般病棟のナースに

最近、涼太が来ないって言われてさ

最近ずっと、一般病棟に通ってるって」





「あの人に会いに

行ってるって事ですか？」






岩「そうかもしれないね」





涼太が目を覚まして

涼太に聞いてみた





「涼太？」




涼「何？」





「広瀬涼子さんって知ってる？」





涼「ｯ…知らない」




「本当に？さっき、涼太の事

見に来てたんだけど」






涼「えっ！おばちゃん来てたの？」






「おばちゃん？」





涼「おばちゃんね、1人なの

だから、涼太がおばちゃんの

子供になってあげるの！

旦那さんに痛いことされて

お金もなくて、子供と

離れちゃったんだって！

おばちゃんじゃ

幸せに出来ないからって！」






「広瀬さんが1人なのはわかるけど

涼太が子供になるのは違うよ」





涼「どうして…

お願い！怒らないで！」





「ちょっと、考えるね」






一般病棟に、向かった





「あ、どうも」





広「こんにちは…涼太君は？」





「はい、一応落ち着きました」






広「そうですか」





「あの、貴方は涼太と

どんな関係で？」





広「ただの、友達です」





「涼太は、幼い頃に捨てられて

今はここの院長に

引き取られてるんです

涼太は繊細なので、下手気なことして

壊したくないんです」






広「そう、ここの院長さんが(泣

涼太、幸せなんですね…」





「もしかして、貴方…」





広「母親なんて名乗れないけど

涼太の母です」




言われてみれば、面影があった





「今更、涼太の前に現れて

何がしたいんですか？」






広「もう、近いんです…

そんな時、庭に行ったら

どこか、見た事ある子がいました

そしたらあの子、描いてた絵をくれて

私が寂しいってわかったら

子供になってあげるって(泣

優しい子に育ったんですね…

死ぬ前に、涼太を見れて良かった…」






ﾊﾞﾀﾝｯ






「広瀬さん！？広瀬さん！」





広瀬さんは、倒れた

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