小児科病棟の王子様

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佐野玲於side




どうやら、涼太に反抗期とやらが訪れたらしい






「涼太、おはよ」





涼「れお君…」






「元気ー？」






涼「まぁまぁ」






「なぁにが、まぁまぁだよ笑」





涼「わらわないでよ！」





「ごめんごめん笑」





涼「れお君、だれに言われてきたの？」






「ん〜？色んな人。笑」






涼「だれにもいわないで…話、きいてくれる？」






「いいよ」






涼「けんじろう先生に、わるいこといったんだ…」






「なんで？」





涼「わからない…なんか、おこっちゃったんだ」






「そっか」






涼「なんか、おはよって言われてもうるさいって」





涼「言いたくないのに…イライラしちゃって」





涼「びょうきなの？」







「病気じゃないよ。これはね？」






涼「うん？」






「反抗期っていうの。

成長する時に、絶対になるんだよ」







涼「やだ。だって、みんな…いやな思いする」







「涼太は、優しいからな〜」






涼「なおして！はやく！」






「待て待て笑焦るなって〜」






涼「はぁやぁく！」





「イライラしたら、少し待ってごらん？

大丈夫大丈夫。って」






涼「だいじょうぶ。だいじょうぶ。」






「そう。それで、深呼吸してみて？

そしたら、落ち着くかもしれないよ？」







涼「やってみる」






「それでもダメだったら、落ち着いた時に

先生達に謝れば良いんだよ。

皆、反抗期って分かってくれるから」







涼「うん…やってみるよ！」





「おう！！元気そうで良かったよ」






涼「れお君のおかげだよ！」






「そうか？」







涼「また、あしたもきてね！」







「わかった。約束ね」






涼「うん」

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