小児科病棟の王子様

▼ ページ28

涼太side




健「おはよう、涼太！」




「おはようございます…」




健「元気ないなぁ、大丈夫か？」




「大丈夫。健ちゃん先生、やろ？」




健「せやな！」




やばい、ねむい…




「ｳﾄｳﾄ…」



健「涼太？具合悪いか？眠い？」




「ごめんなさい…

でも、大丈夫」



健ちゃん先生にまで嫌われたら

どうしよう…

寝ちゃダメだ…嫌われる…



ｽﾞｷｯ


「うっ！！」




健「涼太？」




ｽﾞｷｯｽﾞｷｽﾞｷ…ｽﾞｷｯｽﾞｷｯｽﾞｷｯ




「ぁぁ!!…いたっ、いっ」




健「涼太!?大丈夫か!!

しっかりしろ！」




「っぅぅ!!…」



ﾊﾞﾀｯ




そのまま、椅子から落ちたらしい



次に目を覚ますと


点滴がしてあった





臣「涼太、目覚めた？」





「うん…」




臣「お腹はどう？」




「大丈夫。ごめんなさい」




臣「謝るなよ

悪い事じゃないから」




「ごめんなさい…」




亜「お、涼太!!起きた？」




「うん」




亜「大丈夫？」




「うん、大丈夫。ごめんなさい」




暫くして、病室に戻された




「ふぅ…」



北「あ、りょうたくん!!」




「…」




北「ねぇ、大丈夫？」




「…」




北「無視しないでよ！」





「うるさい」




北「…ぅぅわぁん(泣)」




亜「北ちゃん！」




北「りょうた君が、無視してきた！」




亜「ったく…涼太」




「…ｯごめんなさい」




亜「謝るなら、最初からするなよ」





「ごめんなさい…」




亜「北ちゃん大丈夫だよ」




「ごめんなさい…ごめんなさい」




ｽﾞｷｯｽﾞｷｯｽﾞｷｯ…ｽﾞｷｯ




「ﾊｧﾊｧﾊｧ…ぃ、、た」



あらん先生は

ほくと君を慰めていて

気づいてない



急いで、部屋を出て

トイレに隠れた




ｽﾞｷｯｽﾞｷｯ…ｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷｽﾞｷ




「うっ…いた、い(泣)」




ﾊﾞﾀﾝ



あーあ…また倒れちゃった


ここ、トイレだし…個室だし…

見つからないよね


せめて鍵だけでも、、


ｶﾁｬ



鍵が開いた瞬間、意識がなくなった





「ﾊﾟﾁｯ」




臣「よかったぁ、涼太、大丈夫？」





「大丈夫」




亜「そう言って

大丈夫じゃないから

また倒れたんじゃん」




「ごめんなさい…

でも、本当に大丈夫」




亜「嘘つくなよ

誰かが見つけてなかったら

どうなってたと思ってんだよ!!」




「ﾋﾞｸｯ…ホントに

大丈夫だったんだよ(泣)」





亜「はぁ…」





「…ごめんなさい」

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