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(you-side)
歓声を背に受けながらステージから降りれば、スタッフの皆が拍手で迎えてくれて。
終わったんだ、と改めて実感した。
西「初ライブ、大成功だな」
隣で満足げに言うにっしーに微笑む。
「ありがとね、Get チュー!の時となりにいてくれて」
西「メンバーなんだから絡むのは当たり前だろー?」
うりゃっ、と肩を組んでくるにっしー。
メンバーなんだから。
それはにっしーにとっては何でもない一言かもしれない。
だけど、私にとってはたまらなく嬉しくて。
「……夢みたい」
1年前には、想像もつかなかっただろう。
私が再びAAAに戻ってきて、同じステージに立つだなんて。
今でも思うくらいだ。
実はこれは全部夢で、目が覚めたら元に戻ってるんじゃないかって。
西「ばーか、これからはこれが当たり前になるんだかんな」
そう言って口角を上げるにっしーに、小さく頷く。
そして、「そうだね」と返そうとしたその時だった。
「!っゲホゴホッ!ゴホッ…ゴホ、」
緊張の糸が切れたのか、思い出したように込み上げてくる咳。
「ケホ……ゴホッ」
西「大丈夫か詩?」
にっしーが背を擦ってくれた次の瞬間。
「っ……ゴフッ!」
激しい痛みと苦しみが私を襲い、身体の力が抜けていく。
──詩!!
薄れ行く意識のなか、私を呼ぶ誰かの声が聞こえた気がした。
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海(プロフ) - あいさん» こちらこそ再びコメントを頂けて嬉しいです♪ありがとうございます!少し書き溜めてからの公開を考えていますので、もう少しお待ちください。楽しみにして下さってる方がいる事が何よりの励みです!頑張ります!!これからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - まどれーぬさん» こんばんは!大変な時だというのに、わざわざありがとうございます(>_<)明日、普段通りの実力が出せますように…受験頑張ってください!!激励のコメントも、ありがとうございました! (2018年3月19日 23時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
まどれーぬ(プロフ) - こんばんは〜!明日受験があるのに気になって読ませていただきました〜!これからも頑張って!! (2018年3月19日 19時) (レス) id: 6ca81d105b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 返信ありがとうございます(*´∇`*)2章楽しく読ませてもらいました(^o^)3章も楽しみにしてます(o≧▽゜)o頑張って下さい☆ (2018年3月19日 18時) (レス) id: 79d2b3f374 (このIDを非表示/違反報告)
海(プロフ) - あいさん» こんにちは、ありがとうございます!次回更新で2章完結予定ですので、暫くお待ちくださいませm(__)mこれからもよろしくお願いします(^^) (2018年3月18日 14時) (レス) id: fc74eeea72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海 | 作成日時:2018年2月18日 22時