ずっと、もっと。【2】 (ページ9)

今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:128,095 hit

59 ページ9

・

「それに傷つくことよりもAさんが
隣にいてくれなくなることの方が嫌です」

「元太くん…なんで、こんな中途半端で最低なのに」

そう言うと、ゆっくりと元太くんが離れ
再び向かい合う

「そんな弱い部分も含めてAさんが好きなんです
…元々、追うのとか駆け引きとか面倒くさいと
思っていたタイプだったのに。」

困ったな、と元太くんが力無く笑った

「だから、責任とってもらうためにも
もう会わない、なんて絶対嫌だ」

どうして、

どうしてそんなに全部を受け入れてくれるのだろうか

こんなに全てを受け入れてくれる元太くんとなら

この罪悪感も全て拭われて幸せになるのかな

…なんて、
この期に及んで最低なことを思い浮かべながら

そっと元太くんに引き寄せられ背中に腕を回した