カクテル 04 ページ4
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「はあ…Aがイケメン食いとして有名になるのも時間の問題だな…」
「ミサ、余計な事言わないで」
「猪狩くんでしょ、橋本くんでしょ、あと…井上くん?」
「それは未遂!てかなんで知ってるの!?」
ふふん、と自慢げに笑ったミサは、「だって全部私と一緒に飲んでた時だもん」と言った。
…それもそうか。
「一緒に飲んでべろべろに酔っ払ってもAに相手にされない飛貴は一体なんなの?」
「俺に振らないでよ!」
「もはや可哀想…」
可哀想って…まるで、飛貴が私と寝たいみたいな言いまわしをするミサに苦笑い。
ちょっとトイレ!と高々に宣言して席を立ったミサを見送ってノートを開く。
「Aの馬鹿」
「馬鹿ってなによー」
ひとつ前に座っていた飛貴は、身を乗り出して私のノートに肘をつきながらジト目で私を見る。
なはー、可愛いなあ、なんて。本人に言ったら怒られそう。…いや、意外と喜ぶ?
「ねえA」
「なあに、飛貴」
「今日飲みに行こ?」
こてん、と首なんか傾げちゃって。一体何人の女の子を落としてきたのやら。
今日…、まあ暇だしいいかな。
いいよ、と頷こうとしたその時 後ろから体に手が回る。…この匂いは、ミサだ。
「飛貴残念!Aは昨日ワンナイした那須くんと用事がありマース!」
「え?」
「は!?」
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Mappy(プロフ) - 最後の場面とっても素敵ですね! 思わず二度読んでしまいました (2020年3月21日 23時) (レス) id: dbbbb4e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
pii27(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!飛貴くんとくっついて欲しいような気もしちゃいます笑! (2019年10月9日 13時) (レス) id: 55d6c8d2d6 (このIDを非表示/違反報告)
まお - 続きが楽しみです! (2019年9月23日 9時) (レス) id: 4581f1bec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年9月21日 20時