episode 07 ページ7
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「一条くんってさあ、彼女いるの?」
「か、かの!?」
「うん?彼女」
'カノジョいる?'なんて、
思わぬワードにポテトを1本地面に落とした。
彼女どころか女の子と喋れませんけど…でも、Aちゃんと話せている今(片言だけど)、周りの女子のハードルなんて余裕で飛び越えれそう。
「…彼女、いない、です」
「嘘!いるのかと思ったぁ。一条くんかっこいいもん」
「い、いやいやいや!俺なんてミジンコだよ!」
いつもなら自信たっぷりに肯定するけど、Aちゃんの周りには俺なんかよりも上が沢山いて。
…でも、かっこいいって言われちゃったよ。
にやけるほっぺをぐっと抓る。にやけるな!俺!キモイぞ!!!
「あ!お金いくらだった?」
「、いいよ!ぉ、女の子からお金なんて貰えない、し…」
「…そ?ならお言葉に甘えるね、ありがとう!」
Aちゃんはカワイイ笑顔を浮かべて机の上に置いてあった俺の手をとんとん、と人差し指で3回叩いた。
その瞬間、触れられた部分だけがぴりぴりと痺れて。
「ね、連絡先交換しよ?」
「う、ん…」
…俺、泣いちゃいそう。
今この瞬間世界でいちばん幸せな自信がある。胸張れるわ。
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桜麗 - 応援してます! (2019年9月1日 23時) (レス) id: bc8c92629a (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - 桜麗さん» ありがとうございます…!のろま更新ですがちまちまがんばります! (2019年8月30日 2時) (レス) id: 23fbb8caff (このIDを非表示/違反報告)
桜麗 - 面白かったです!大変だとは思いますが頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: bc8c92629a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年8月25日 19時