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episode 05 ページ5

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待ち合わせ時間から10分後、カノジョは姿を現した。






「一条くんっ、ごめん、待ったよね…?」


「ぃ、いや…、全然!」


「そう?じゃあ行こっか」








袖をくいっと引っ張られる。

隣から香る香水の匂いも、俺とは違って華奢な体も。どきどきなんて言葉じゃ表しきれないくらい、心臓が波打つ。









「一条くん、」

「、なに?」


「あそこ行こ!」









あそこ?
Aちゃんが指す方を見ると、ゲームセンターがあって。





うん、と絞り出した声。袖を引かれるまま中に入ると、最初に目に入ったのは大きなうさぎのぬいぐるみ。


隣を見ると、心做しか目をキラキラさせてそれを見ていた。…ぐう、かわいい。











「一条くん、あれやってもいい?」

「、うん…取れんの?」


「やってみなきゃ分かんないじゃん!」








ちゃりん、と百円玉を2枚入れてアームを操作する。「あっ」 「やばい!これ取れないよ!」なんて言いながら挑戦する事3回。









「無理だあ…諦めよう、」

眉を八の字に下げてきゅ、と唇を結んだAちゃん。おい、なんて顔させんだUFOキャッチャーこの野郎!!









「ぉ、俺が取ってやるよ、…ハイ」

「えっ 本当に?やったあ、一条くんはやっぱり頼りになるね!」


「た、たったよ、…!」









たよ、頼りになるだって!俺死ぬ気でUFOキャッチャーするわ!!




'UFOキャッチャー コツ' 検索、と…

喜ぶAちゃんに背中を向けて 財布の中を確認した。…お金さん、さようなら。こんにちは、Aちゃんとのカップルライフ(未定)。









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桜麗 - 応援してます! (2019年9月1日 23時) (レス) id: bc8c92629a (このIDを非表示/違反報告)
蕎麦リアン(プロフ) - 桜麗さん» ありがとうございます…!のろま更新ですがちまちまがんばります! (2019年8月30日 2時) (レス) id: 23fbb8caff (このIDを非表示/違反報告)
桜麗 - 面白かったです!大変だとは思いますが頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: bc8c92629a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蕎麦リアン | 作成日時:2019年8月25日 19時

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