オネダリ中毒【Yuto.t】

お願い 21 ページ21

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｢…で 優斗先輩の事避けてるの？｣


｢…不安なの、誰にでも言ってるんじゃないかって。彼女でもないのに重いよね…、わかってるんだけど｣








バイト終わり、アキちゃんとバックヤードで駄弁る。話題はもちろん優斗先輩。









｢ふふ、好きになっちゃったんだ？｣



｢……わかんない。元彼がそういう人だったから、｣









彼の猛アタックの末付き合うも、浮気された挙句、音信不通になった元彼。






彼もそうだった、付き合う前は散々甘い言葉を吐いておきながら釣った魚には餌をやらないタイプ。


それを引き摺って 優斗先輩に言い寄られるまで、彼氏が欲しいなんて微塵も思わなかった。…のに、

今じゃ意識して、好きになる一歩手前。









｢よっし、Aの為にひと肌脱ぎますかぁ｣


｢アキちゃん、何する気？｣


｢優斗先輩の事誘惑してくる！｣








腕まくりをして言い切ったアキちゃんに、辞めるように言うと

だいじょーぶ、と窘められた。








｢私が優斗先輩がどれだけ一途かを証明してあげるよ｣









優斗先輩が更衣室にいると聞きつけたアキちゃんは、

私にここで待機してて！と笑顔で言い 意気揚々と更衣室の扉をノックした。









…うまくいくと、いいけど。
優斗先輩、試すような真似してごめんなさい。






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