□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

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｢おれ、物心ついた時からAの事 ずっと好き。

鈍臭い所も、意外と涙脆い所も、俺とか廉が困ってたら率先して 助けてくれる所も

…ぜんぶ、好き。｣


｢もし、少しでも俺に気があるんやったら 付き合ってくれへんかな ｣







小６の時とは 違った告白

まさか、紫耀に２回も告白されるなんて 考えもしなかったなぁ。


…紫耀は、私にとって大切な幼馴染みで、それ以上でもそれ以下でもない。









｢私、酷いこと言うね。

…紫耀の事、恋愛の意味で好きだった事 一度もない。小学生の時だって、流されただけ。｣









それを聞いて、俯いた紫耀に言葉が詰まる。

でも、紫耀はちゃんと伝えてくれたんだ。私も全て 伝えないと。






｢紫耀が 帰ってきた時も、小６の頃を覚えてるって聞いて 最悪だって思ったし、どう回避しようかだけ考えてた。｣


｢…紫耀には、私なんかより もっと良い人がいると思う。だから、ごめんなさい｣

｢この先一生、紫耀の事を恋愛対象として見る事はないと、思う。｣





なんの気持ちかは 分からないけと、涙が溢れて止まらない。


泣きたいのは 紫耀のはずなのに。








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