□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

…（K視点） ページ32

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一限の数学が終わり、

何故か 騒がしい廊下を覗く。




｢…まじか｣








騒動の中心にいたのは Aちゃんと平野くん


平野くんがAちゃんに抱き着いていて 振り払うこともせず、されるがまま。



ひゅーひゅーと煽てる野次馬

中には シャッターを切っている人もいる。







…悔しいけど 俺なんかよりも、ずっとお似合いで。




さすが イケメンの転校生が来たって噂されるだけあって 整った見た目

それに 幼馴染みとかいうポジション







｢…勝ち目ないなぁ、とか思ってる感じ？｣


｢、ビクッた…。先輩なんで此処にいるんすか！｣


｢私はキャッシュの方がAっちとお似合いだと思うけどなぁ〜。｣


｢質問に答えて下さいよ…
俺、あんなイケメンに勝てる気しないっす｣




突如 背後から現れた先輩

窓枠に頬杖をついて 様子を眺めている。


表情は心做しか つまらなさそうだ。




｢んー…なんか、紫耀ぽんはやだ｣

｢てか、なーに弱気になってんの？私的にはキャッシュに脈アリアリ！だと思うね｣

｢気になってる人以外に 嫉妬なんてしないっしょ｣



｢……嫉妬？｣




嫉妬、嫉妬、嫉妬…


俺の知ってるやつであっていたら、ヤキモチやいてくれたってこと？

でも 俺女絡み殆どないし…いつだ。




冷静を装ってるけど、実は飛び跳ねそうな位 嬉しいです、はい。





｢気付いてなかったの！？鈍感まるめ〜｣







すこしは、脈ありって思ってもいいですか、。






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