□ 拡声器で愛を叫ぶ【K.Y】

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｢…え｣

｢よっ。一緒に帰ろーぜ！｣

｢名前知らない人とは帰っちゃいけないって言われてるので…｣

｢岸優太！お前の次期彼氏だよ｣








あの後 色々あって 閉会式は終わった。


廉に死ぬほど笑われた、むり。

クラスメイトにからかわれた後の遭遇だよ。





…いけない、メンタルさんが瀕死だ。






｢神宮寺…じゃなくて、友達から聞いた。仲を深めるにはメシ行けばいいって！ ｣

｢はあ…。｣

｢そば行こ。オススメの店あるんだよ｣






はいはい、拒否権なしね


岸の一歩後ろを歩く



さり気なく 車道側を歩いてくれる辺り、優男なのかもしれない。




他にも、

道中 会話が途切れないように、あれやこれやと話題を出してくれたり。


好きな食べ物とか

好きなタレントとかー…。









｢あの、さ。永瀬とはどういう関係なの？随分仲良さそうだったけど、…｣

｢廉？んー悪友、みたいな。幼馴染み？かな｣

｢へえ！そっか、ふぅん…。｣

｢てか、なんで廉？｣

｢別に！！｣









…やっぱり変な奴






廉から送られてきていた 朝礼台に乗った 顔が赤い岸の画像

盗撮魔め、とだけ返してスマホを閉じた。








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