ビラヴド 【Mizuki.i】

最愛の 20 ページ21

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｢そ、んな事 急に言われても…、瑞稀の事そんな風に見てなかったから ｣


｢…わかってるって。だからそんな顔すんな｣








振られた、とか微塵も思ってない

今からでも意識してくれたら好きになって貰える確率もあるわけで。








｢帰ろっか。涼迎えに行ってさ｣

｢う、ん…｣


｢辛気臭い顔すんな。俺はなんとも思ってねぇから｣








気持ちを伝えた事によって、むしろ動きやすい。

中々立ち上がらないAの手を無理やり握って、俗に言う恋人繋ぎに組み替えた。








｢瑞稀、恥ずかしいよ｣


｢またどっか行ったら困るから｣


｢行かないよ…もう、｣








俺達が幼馴染みだって知ってる人とすれ違うと、皆 繋がった手をみて驚いた顔をする。


俺の気持ちダダ漏れじゃん、…カッコ悪。









｢涼、帰るよ｣


｢おっそ〜！ってなんで手繋いでんの？｣


｢付き合った｣




｢え！？｣
｢嘘だろ！？｣




｢…じょーだん｣

｢いた、瑞稀痛いっ｣









教室に行くと奥田はいなくなっていて。

涼を驚かせようと 嘘をつくとそれ以上にAが大きなリアクションを取る。






むかついたから、空いてる手でほっぺを軽く抓ってやった。




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