□ 耳元で愛を叫ぶ【K.Y】続

〃 ページ10

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｢…私、帰る。これふたりに渡しといて｣






気持ちがぐちゃぐちゃになって、

買い物袋を海人に渡して 来た道を引き返した。





別に、海人が最低だなんて思ってない

海人がそんな事を考えてたのが 悲しいだけで。




私達の事 応援してくれてると思ってたから

海人の顔を見れなかった。






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どうしよう、どうしよう、

明日 どんな顔して会えばいいの。


一緒に花火しようねって、約束してるのに。







海人は、何も悪くないのに、あんな顔させちゃった

大好きな友達なのに。









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紫耀
《 A？ 》
《 海人が涙目なりながら帰ってきた 》
《 今れんが話聞いてるから１回戻ってきてくれん？ 》







戻りにくい、けど…


行かなきゃ駄目だよね。

了解とだけ返し 来た道を戻る。
足取りは重い。









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｢お邪魔しまぁす…｣


海人のお母さんに 部屋に通され、一応ノックをしてから入室。






｢わっ、｣



部屋に入った瞬間、飛んできたクッション

間一髪の所で受け止め 海人達の方を見る。








｢A ごめんね、本当にごめん。最低な事言っちゃって… 、廉に言われて気付いた、｣

｢廉がね、 ｢海人が何を思っても自由やけど それをAに言うのは間違ってる｣…って｣


｢後な、 ｢幾ら海人でも Aを泣かすのはアカン｣ やって！｣


｢ちょ、紫耀！要らんこと言うなって！｣









｢…許してくれる？｣



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