心配性 ページ49
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「いい?ちゃんと帰るんだよ。俺は明日朝早いから送れないけど…あ、誰か迎え寄越す?」
「 大丈夫大丈夫〜電車でちゃちゃーっと行ったらもう家だもん 」
「不安要素しかない…。紫耀とかなら来てくれるかな、」
「 、駄目!これ以上迷惑はかけられないの。1人で帰れるから! 」
「…わかった。家に帰ったらちゃんと連絡してね、自撮りつきで」
「 なんで自撮り!? 」
「ちゃんと自分の家にいるか不安だからさ」
「 わかったわかった 」
顕嵐ってこんな心配性だっけ?
駅の改札でこんなやり取りをしている私たちは変人だと思う。
「…元気になったみたいで良かったよ。じゃあね」
そう言って 私から離れていった顕嵐を見送った後、電車に乗り込む
あまり混んではいなかった。
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涼しい夜風に吹かれて ほんの少し酔いが覚めていた私はちゃんとした足取りで 家を目指した。
ここで、撮られたんだっけ。
やな事してくれるね、記者さんは。
私なんて追い掛けてもいい事なんてひとつもないのに。
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「 くう、遅くなってごめんね。 」
家に帰ってすぐ、足に擦り寄ってくる くうを撫でてそのまま寝室に向かう。
お風呂は、明日の朝でいっか。
…あ、自撮りしなきゃ
どうせ送るなら可愛いやつにしよっと!
沫田沫田が画像を送信しました
顕嵐ん、おやすみ
沫田おやすみ〜
写真についてはノーコメントかい!
言い出しっぺそっちなのにぃ…。
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作者名:⊂((・x・))⊃ | 作成日時:2018年1月31日 20時