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イベント当日、いち早く衣装に着替えた私は男性陣の衣装部屋に向かった
入りの時間まで結構時間あるからまだ誰もいないはず…
そーっと中に入ると予想通り誰もいなかった
電気をつけて中に入ると何着もの衣装がずらりとハンガーにかかっていた
そしてその中に"江口拓也"と書かれた紙が貼ってある衣装を手に取った
野球部のユニフォーム!!
高校時代、野球部の彼氏がいる友達が彼氏のユニフォームを着てるのを見て羨ましいと思ってたんだ〜!
本人に直接言うのは恥ずかしいからこっそり借りようと思って今日わざわざ早めに来たんだ
貴方「えへへ、ぶかぶか笑」
着てみるとだいぶぶかぶかだった
何回か着たのかほんのり拓也さんの香りがする…
その時ドアがガチャっと開かれた。
反射的に顔を向けると目を見開いた拓也さんが固まっていた
貴方「…」
江口「…」
頭の中が真っ白になりプチパニックを起こした私は何を思ったのか無言で拓也さんのユニフォームを脱いでそっとハンガーに戻し部屋を出ようと固まる拓也さんの隣をそーっと通り過ぎようとした
が、腕をガシッと掴まれてしまった
江口「逃がすわけないじゃん」
貴方「で、ですよねー!!(泣)」
部屋に戻されると拓也さんが笑顔で私を見下ろしていた
そしてその後ろでカチッと鍵を閉めるような音が聞こえた
貴方「ず、随分とお早いようで…」
江口「うん、前の仕事が早く終わったから」
貴方「それはそれはお疲れ様でした〜…」
江口「で、Aちゃんはここで何してるの?」
貴方「…」
江口「それ俺の衣装だよね?」
貴方「や、野球が好きで!1度でいいからユニフォーム着てみたいな〜って!!」
知らん。野球なんてルールすら知らん。
でも今はこの嘘を通すしかないの!
なんて思ってるとゆっくりと近づいてくる拓也さん
そして耳元で「嘘つき」と囁くと私の顎を持ち上げて唇を重ねた
貴方「んんっ…ま、拓也さ…ッ」
舌を入れられて徐々に深くなる口付けに腰が抜けそうになり拓也さんの服にしがみつくと私の腰をグッと引き上げた
ああ…もっと早く来るべきだった…
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花江「あれ開かないんだけど」
岡本「何してんの?」
花江「なんか鍵かかってるみたいで開きません」
岡本「なんで」
花江「さあ…」
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はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様、こちらこそありがとうございます!続編でもどうぞよろしくお願い致しますm(*_ _)m (2021年1月17日 23時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
サチ - もう、涙出ました(泣)キュンキュンし過ぎて、胸が苦しいです。すべて最高でした!ありがとうございます。 (2021年1月17日 22時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様コメントありがとうございます!嬉しいです(><)これからもよろしくお願いします! (2021年1月15日 9時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
サチ - 更新お疲れ様です!朝なら読んでしまいました。そして、ちょっとウルっときて、胸がキュンとなりました(泣)いや…いいですね。素敵なお話でした。頑張って下さい! (2021年1月15日 8時) (レス) id: 379e7fdd5e (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - サチさん» サチ様こんばんは。嬉しいです(><)ありがとうございます! (2021年1月10日 0時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっとり | 作成日時:2021年1月5日 23時