もっと優しくしてください江口さん！3

111 ページ18

.






貴方「界人くん！昨日はありがとう！」


江口「…」





貴方「壮馬くん！明日…」


江口「…」





貴方「賢章さん！この前の…」


江口「…」









.








貴方「江口さんの美味しそう！私のと一口交換しません？」


江口「おかしくない？」






明日のイベントのリハーサルの昼休憩に江口さんとハンバーグを食べに来ていた






貴方「え？ダメですか？私のハンバーグも美味しいですよ？」


江口「ハンバーグはどうでもいい。俺の好きなだけ食べて」





なんてハンバーグが乗った皿を私に差し出してきた
わ〜！太っ腹〜！






貴方「江口さんも私のどうぞ！」


江口「その江口さんっていい加減やめない？」


貴方「え？何がです？」


江口「他の人は下の名前なのになんで俺だけ上の名前なの？」


貴方「なんでって言われても…年上だから？」


江口「俺彼氏ですけど」


貴方「う〜ん…でも壮馬くんは皆壮馬くんだし賢章さんも皆賢章さんですよ？」


江口「うん、そうだね」


貴方「でも江口さんは皆から江口さんって呼ばれてますよね？」


江口「…」





な〜んちゃって。下の名前なんてシンプルに恥ずかしいだけです。






江口「ふーん…」






あらー…もしかしてお怒りですか？？
だって江口さんの事下の名前で呼んでる人なんて誰もいないしいきなり呼び方変えるなんて恥ずかしいんだもん






江口「じゃあこれから上の名前で呼ばれても反応しないから」


貴方「えっ」






なんていつもの怖い笑顔で言うと席を立って先に帰ってしまった


伝票はしっかり持ってってるし…優しいな〜
じゃなくて！…まさか嘘だよね？下の名前じゃないと反応しないなんて…









.

112→←110

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す