51 ページ4
.
貴方「梅ちゃん…?何処に行くの?」
聞いても何も答えてくれないず、スタスタと歩く梅ちゃんに小走りで着いて行った
そして見覚えのあるマンションへ着くと部屋に通された
梅ちゃん家上がるの久々だな
なんて呑気な事を考えていたらアウターを剥ぎ取られて抱き抱えられてまた何処かへ連れていかれた
貴方「わっ!う、梅ちゃん…?何処行くの」
相変わらず何も言ってくれない梅ちゃんに連れてこられたのはお風呂場だった
梅ちゃんは私をその場に降ろすとシャワーを取って私の方に向けた
そして、え?と思った時には遅く全身にお湯がかかった
貴方「あ、あったかい…」
さっきまで冷えきっていた身体がジンジンと温まっていった
梅原「何してんの」
貴方「え?」
貴方「なんで傘買ったり暖かいもの買ったりしないんだよ近くにコンビニあっただろ」
貴方「あ、いや…その間に梅ちゃん来ちゃったらと思って…」
梅原「…はぁぁぁ」
梅ちゃんは大きなため息を着くとシャワーを放して私の体を抱きしめた
さっきまで外にいたせいで梅ちゃんの体も少しだけ冷たかった
そんな梅ちゃんの背中に自分の手を回した
梅原「…俺が来ないとか思わねえのかよ」
貴方「思わないよ。絶対来るって信じてたから」
梅原「もし来なかったらどうすんだよ」
貴方「来てくれたじゃん」
梅原「…」
なんて言おうと梅ちゃんは来てくれた
後は何だっていいんだ
貴方「ごめんなさい…嘘ついてごめんね」
梅原「…」
貴方「梅ちゃんと話せないだけでこんなに寂しいんだってわかったんだ。もう絶対嘘ついて傷つけたりしないから…だから…話しかけないでなんて言わないで…っ」
ちゃんと伝えなきゃと思っても涙で声が出ない
お願い。また梅ちゃんと話したい
笑い合ったり、ご飯食べたり、お芝居の練習したり
…またあの日常に戻りたい
梅原「……お前って本当にずるいな」
貴方「梅ちゃん…?」
梅原「…もう怒ってない」
抱きしめられているせいで顔が見えなかった
本当に怒ってない…?私、嫌われてない…?
梅原「俺も悪かった」
貴方「っ…梅ちゃんは何も悪くないよ!私が全部悪いの!本当に…ごめんなさっ…」
梅原「うん。もういいから」
そう言って私の頭をずっと優しく撫でてくれた
本当にごめんね…
そう心の中で何度も呟いた
.
619人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はっとり(プロフ) - 葵花さん» 葵花様、コメントありがとうございます(><)本当に幸せになって欲しいですね! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
葵花(プロフ) - おめでとう!!!!えぐぅにちゃんと幸せにしてもらうんだよ!!!! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 8ffe339636 (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - 実桜さん» 実桜様、コメントありがとうございます!嬉しいです(TT)これからもどうぞよろしくお願い致します! (2021年1月5日 11時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
実桜(プロフ) - 文章書くのが上手すぎて....!梅原さんとのやり取りのところ1人で泣いてしまいました。 (2021年1月4日 22時) (レス) id: 8e6b348baf (このIDを非表示/違反報告)
はっとり(プロフ) - Mさん» M様、コメントありがとうございます!これからも楽しく読んでいただけるよう頑張りますので宜しくお願い致します! (2021年1月4日 5時) (レス) id: 9acfa2932f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はっとり | 作成日時:2020年12月31日 1時