もっと優しくしてください江口さん！2

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ひゃ〜冷たい！でも気持ちいい〜
浅瀬でパシャパシャと楽しんでいると江口さんに声をかけられた





江口「ちょっと奥まで行かない？」


貴方「えっ」





深い所まで行かないかと誘われて思わず体が固まった





江口「？」


貴方「あ、いや…はい！行きましょう！」





江口さんがさり気なく私の手を取って誘導してくれた
しばらく歩くと段々深くなりついに足がつかなくなった
そして泳ごうとした江口さんが私の手を離そうとした






貴方「ま、まって！離さないで下さい！」


江口「え？」


貴方「あ…」


江口「…Aちゃんもしかしてカナヅチ？」


貴方「…」






図星を付かれてチラッと江口さんの方に目をやると肩を揺らしてクスクスと笑っていた






貴方「笑わないで下さいー！」


江口「ごめんごめん笑」






全く泳げない訳じゃ…ない…
ただスポーツで唯一苦手なのが水泳だった
…てかまだ笑ってるし！！！！






貴方「もう帰りますー！！」


江口「ごめんってば笑」


貴方「いやです！江口さんすぐからかうしあっちで皆とビーチバレーします！」


江口「そう？じゃあ離すね、俺まだここにいるから〜」






そう言って本当に離そうとした江口さんの首に腕を回してしがみついた
江口さんは私の体を触らないように手をあげていた
さっきまで支えてくれてたのに！






貴方「酷い！！泳げないの知ってるくせに！」


江口「え〜？帰りたいんでしょ？」


貴方「江口さんがバカにするから！」


江口「してないよ笑 てかAちゃんあんまり動くと胸が当たるんだけど」






そう言われた瞬間思わずしがみついていた腕をバッと離してしまった
あ、と思った時には遅く海の中に思い切り落ちた








江口「っごめん！大丈夫！？」





慌てて江口さんが私の体を引き上げてくれて目の前には江口さんの顔がドアップだった







貴方「…しょっぱい」





驚いて目をパチクリさせている私を見て江口さんがまた笑いだした
それに釣られて私も笑った
2人で顔を合わせて笑い合っていると江口さんが段々真剣な顔になっていった






江口「…キスしてもいい？」


貴方「っ」







しばらく沈黙が流れた後私は口を開いた



貴方「い「ホテル帰るってよ」…梅ちゃん！」






ホテルに帰る時間らしくて梅ちゃんが私達を呼びに来てくれた
早いな〜と思いつつ3人でビーチに上がった







私…江口さんになんて返事しようとした…？









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