6 ページ6
「私…もう育てられない…育てちゃダメなの…」
「お…母さん…？」
ヤカンの音が鳴り響く
そして…
『焦凍くん…っ！』
私は轟くんに覆い被さるように抱きつくがまだ5歳だ。体が小さい為防ぎきれなかった
私は肩に、轟くんは左目にお湯がかかった
「う"ぁ"あ…！！」
『っっ！！！』
「ぁ、私…何して……！！」
母は混乱している
それなら指示を出さなくては
『お母さん今すぐ"個性"で焦凍くんの目を冷やして！！私はお父さん呼んでくる！！』
熱湯がかかった部分がジクジクと痛むがそんなこと関係ない
この場で正常な判断ができる大人を呼ばなくちゃ
私は何も出来ないから
.
その後救急車が呼ばれ轟くんは病院へと運ばれて行った
私はそこまで酷くないからと遠慮した
後で冷やさなきゃなあ…
「A、少し来い」
『はぁい』
父に連れてこられたのは風呂場
…ああ、冷やせ、ということか
『後で冷やそうと思ってたところだから心配しないで。それより今はお母さんと焦凍くんのこと』
これからは轟くんのアフターケアに集中しなくては
どんどん父を恨むようになっていくし、父と瓜二つと言っていいほど似ている私も恨むようになるかもしれない。なんか、ほら、アレがああなってこうなる、みたいな
ごめん、意味わかんないよね。私も分からない
「女が、こんなキズを……」
まって父幼女にも女って言うの？？？
『別に少しでも焦凍くんを守れたらそれでいいから、私は。それにヒーローになったらキズなんて幾らでもできる』
「……そうか」
それから父は何も言わなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロエナ - この主人公ちゃん逆子、、、、、、、、 (2023年1月29日 13時) (
レス) @page4 id: 222bdc0355 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - 冒頭から思ったのですけど、この子逆子じゃないですか… (2022年10月16日 13時) (レス) @page1 id: 3fc6711829 (このIDを非表示/違反報告)
ペンぺ(プロフ) - アキさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません。実際にある曲です！1番目から、『ヒバナ』『about me』『かいしんのいちげき』です！ (2022年5月19日 9時) (レス) id: 542e7a62a8 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - 曲というか、台詞みたいなやつのことです (2022年4月23日 4時) (レス) @page44 id: 6a6c988b22 (このIDを非表示/違反報告)
アキ - コメント失礼します。 43話の曲は、オリジナルですか？それとも実際にあるものですか？ もしあるなら、題名を教えてほしいです！ (2022年4月23日 3時) (レス) @page44 id: 6a6c988b22 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ペンぺ | 作成日時：2021年11月29日 20時
