・ ページ6
翔「ご、ごめん俺のために…」
A「い、いえ大丈夫ですよ！」
私の返答に彼は安心したようだけど、彼女に何を聞かれるのか不安なのか
私の服の裾をギュっと掴む
櫻井さんが指差した相手…それは意外にも私だった
あんなに嫌われていたから、てっきり大野さんとか他の皆のことを選ぶと思ったけど…
どういう風の吹き回し？
まぁ、理由がどうであれ
今の彼は誰かが傍にいないと不安になっているのだから、ちゃんと支えないと
あ、ちなみに大野さんたち4人は
服を着替えてくるのと朝ごはんを食べてくるために、
一度家に帰った
まぁ、皆余裕なかったから全員パジャマやスェット姿で病院に来ちゃったからね…
勝にいが言ってくれなかったら全員気づかなかったよ
美和「お待たせしました、準備が出来たので移動しましょうか？」
少し経ってから「ちょっと準備をしてくる」と言って部屋を出ていった美和ねぇが戻ってきた
戻ってきた美和ねぇはいつの間にか白衣を脱いでいて先程よりも話しやすい雰囲気を醸し出していた
きっと彼が白衣をきていた美和ねぇに怯えていたことに気づいたからだろう
A「どこに行くの？」
美和「ここだと、世間話をするにしても緊張しちゃうでしょ？
今日はこの後誰も予約入っていないから、普段私がカウンセリングで使っている部屋に移動するの」
なるほど…
確かにここだと消毒の臭いはするし、白で統一されてて殺風景だから
私でも緊張しちゃうよ
彼女の後をついていくと
パステルグリーンのドアに
〔美和の部屋〕とまるで某長寿番組を思い出しそうな名前が
白い紙に手書きで大きく書かれていた
A「…美和ねぇ、こういう人だったっけ？」
美和「ご、誤解しないで！カウンセリングルームだと緊張しちゃうから違う名前にしろって上のおじさんたちが…」
にしても美和の部屋って…
しかもそれが白紙に書かれているなんて、どっかのサークルのドアみたい
美和「と、とりあえず入るわよ！」
そう言うと美和ねぇはこれ以上の私の追及を避けるように部屋の中に入っていってしまった
A「…私達も入りましょうか？」
私がそう提案すると、櫻井さんはこちらに目を合わせず私の服の裾を掴んだまま
無言で頷いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
