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5人の鼻水を啜る音と嗚咽しか聞こえなくなった時、
突然、勝にいがわざとらしく大声で「あぁ、腹減った！」と言い出した
A「…勝にい、空気読んでよ」
勝希「だってしょうがねーだろ！生理現象には抗えねーんだからよ！」
それは、そうだけど…
でも、今はそういうタイミングじゃ
そう勝にいに耳元で言おうとしたら、それを避けるように私を追い抜き
靴を脱いでさっさと家の中に入ってしまった
勝希「あ、待機組もう朝飯食ったか？」
雅紀「い、いやまだ…」
勝希「そうか！ちょうどよかった！俺腹減っているから皆でリビングで朝飯にしようぜ」
えぇ…
その言葉に5人は戸惑いの表情を見せ、私は呆れていた
ちらっと美和ねぇの方を見ると
面白そうにこの状況を眺めていた
いや、笑っている場合じゃないんだけど
智「あの、おいら達まだ食べられる気はないんですけど」
勝希「こういう時は、何か腹に入れておいた方がいいぜ？
それに、よく言うだろ？
“腹が減っては戦ができぬ”って」
いや、どんな戦に行くのよ
勝希「さーさー、俺がお前らの好きな物何でも作ってやるから
遠慮なくリクエスト言えよ？」
そう言いながら腕捲りをする勝にい
しかし、なぜか私の後ろからは「あのバカ…」と美和ねぇの呟く声が
しかし、聞こえるのはどうやら私だけのようなので
あとで理由聞いてみよう
翔「だってよ？皆好きなの頼みなよ」
雅紀「好きなのって…翔ちゃんは？」
翔「俺は皆に迷惑かけちゃったから、皆が好きなの食べるよ
幸い、俺も食べられるものだし」
こういう状況でも、櫻井さんの兄貴的ポジションのいつもの彼が顔を出す
病院で私に甘えていた姿とはまるで別人だ
でも、それに長年一緒に住んでいた彼等が気づかないはずがない
潤「俺、翔さんが好きな物を食べたい！」
和也「俺も。今日はそういう気分だし」
雅紀「ねーねー、翔ちゃん何食べたい？！」
弟組3人は彼が言いやすいように甘えて
智「ふふ、おいらも翔くんが食べたい物を食べたいな」
唯一のお兄さんの大野さんは、彼が甘えやすいように3人を援護する
そんな4人から助けを求めるように
不安そうな表情で私を見る彼
どう答えたらいいのか分からないのだろう
考えてみたら、料理のリクエストを言うのは歳下の3人がほとんどで
歳上の2人からはあまり聞かない
…だったら、私が言えることは一つだ
A「私も、櫻井さんが好きなもの食べたいです」
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うめパンダ(プロフ) - ゆーかさん» ありがとうございます(*^ー^)ノ♪不定期更新になってしまいますが、応援よろしくお願いします！ (2021年8月5日 8時) (
レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーか(プロフ) - 初見です！今日この小説を見つけて一気にここまで読んでしまいました笑この先が凄く気になります！これからも頑張って下さい！！ (2021年8月4日 17時) (レス) id: 8f1f91b32d (このIDを非表示/違反報告)
うめパンダ(プロフ) - 名無し56631号さん» ありがとうございます(*￣∇￣*)そう言っていただけると嬉しいです！ (2021年7月27日 18時) (レス) id: a1376d4518 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56631号(プロフ) - 最近読み始めました！！とても面白いです…更新楽しみにしています (2021年7月27日 9時) (レス) id: 2035d75108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うめパンダ | 作成日時：2021年7月12日 23時
