after story ページ4
帰り道。
私が持っていた帽子を深く被って歩く松倉さんは、躊躇いもなく手を繋いで前を歩く。
恋愛経験が少ない私からしたらそれだけでもドキドキで。
「そういえばあの男誰？」
なんて、急に低い声を出して聞いてくる松倉さん。
「友達の友達です。服一緒に見ようって誘われて…。」
「ふうん。友達のわりには距離近くない？」
松倉さんは意外と嫉妬深いみたいで。
「なんかピアスもらってなかった？」
「あ。なんか私が欲しいって言ってたピアスと似たようなのを持ってて。片っぽあげるって言うからもらっちゃいました。」
そういえばポケットに入ってたな、と思って、ほらって見せると。
「ピアスなら俺がもっといいの買ってあげるから、それは二度とつけないで。」
なんてぶっきらぼうに言われて。
やばい。彼氏になった松倉さんは思っていた以上に甘すぎて困る。
何て返せばいいのかわからず戸惑っていると。
「お金なら俺の方がたくさん持ってるし。そんな安物より高いの買ってあげれるよ。」
見当違いな松倉さんの言葉に思わず噴き出した。
値段なんて正直どうでもいいけど松倉さんがそんな些細なところにまで嫉妬してくれるのが嬉しい、なんて、恥ずかしくて言えないけど。
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唯衣(プロフ) - 初めまして!!!ってこんな遅くにごめんなさい...作品全部読ませていただきました！とてもキュンキュンして続きが気になります！もし更新するなら待ってます！！最高でした!!! (2021年2月17日 1時) (
レス) id: 8a9628d614 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウマゴリラ | 作成日時：2021年2月16日 15時
