愛なんて知らない

第47話 ページ49

メッサー「ここにいたか」



鈴「!!」



バッと後ろを振り向くと



メッサーさんとハヤテが立っていた



ハヤテはかなり呼吸が荒い



鈴「どうしてここに……」



そう呟くように言うと、ハヤテがバッと顔をあげる



ハヤテ「どうして?!


っ……いなく、なったら、はぁ…心配、すんだろ?!」



息がまだ整ってないのに、ハヤテは大きな声を出す



鈴「……ハヤテ


私は……」



ハヤテ「皆と一緒にいちゃいけねぇってか?!


いい加減、諦めろよ!!」



ハヤテは私の言葉を遮って話す



鈴「駄目なの!


私がいたら、皆不幸になる!!


皆が泣くところなんて見たくないの!!」



メッサー「なぜそう言いきる


お前がラグナに来て、誰が不幸になった?」



今は無いかもしれない……でもっ



鈴「私の家はっ!!


私が生まれたから不幸になった!!」



メッサーさんは少し驚いた顔をする



この話はハヤテにもした



ハヤテ「それはお前が悪いわけじゃねぇって


あの時も行っただろ!!」



鈴「そんなこと無いっ!!


私と関わった人は皆不幸になったの!!」



ハヤテ「あんなのはただの八つ当たりみたいなもんだろ!?


どうにもなんねぇ気持ちを


ただお前に当ててるだけだ!!」



私はもう聞きたくなくて耳をふさいだ



鈴「もう何も聞きたくないっ!


もう嫌なの!!


私は生まれなければ良かったのっ!!」



私は耳をふさいだまましゃがみこむ



メッサー「いい加減にしろ!!」



鈴(っ!!)



メッサーさんは怒鳴ると私の手を耳からはなす



メッサー「俺にはお前の過去など知らない


だが、これだけは言っておこう


生まれなければいい命など1つもない!!」



鈴「!」

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