愛なんて知らない

第38話 ページ40

美雲「まずはこの曲!


『不確定性☆COSMIC MOVEMENT』!」



噛まずに言えたことにホッとする暇もなく



美雲さんが歌う曲を言うと



大音量で曲が流れ出した



美雲「できなければクビよ」



マイクに手を被せ、イタズラっぽく美雲さんは



フレイヤに言う



先程とは違う衣装に変わっていき



皆と一緒に音楽に合わせて歌っていく



次は美雲さんが歌う番……って



美雲「次、貴女が歌いなさい」



美雲さんは躍りながら近づいてきて



マイクに入らないようにボソッと言う



って待って……?!



鈴「美、美雲さん……?!」



でも、曲は待ってくれないし



美雲さんは歌わ無さそうだし……もうっ



鈴「〜〜♪」



カナメ(えっ?!)



マキナ(この声…!!)



レイナ(胸がチクチクって……!)



フレイヤ(ほぇ〜、綺麗な声!!)



美雲(やっぱりこの子……)



カナメは歌いながらデータを開く



カナメ(えっ!?


スズネの歌ったパートの最中


私達のフォールドレセプター数値が上がってる……?!


ただ聴いてただけなのに……!)




皆がそんな事を考えているとは知らず



私は美雲さんに目で合図して



後ろへ下がる



鈴(バックコーラスなのに、目立ちすぎだしね……)



カナメ「ヴァール発生危険率48に低下!」



レイナ「フレイア


フォールドレセプター、ノーアクティブ」



レイナさんもデータを見ながら報告を入れる



鈴「〜♪……!」



6つの機体が少しだけ見えた



そして、機体が通りすぎると



空に浮かんでいた機器が一斉に落ちてきた



フレイヤ「へぇ?! わぁ!!」



咄嗟にステージにいる全員が体を伏せた



美雲「こっちの型は研究済みか……!」



レイナ「敵ジャミング攻撃で


フォールド派増幅システムが……」



マキナ「ミサイル!!」



美雲「不味い!!」



カナメ「伏せて!」



私たちはもう一度伏せる



アラド「市民とワルキューレは俺たちが守る!」



直撃する前にデルタ小隊が防いでくれた




鈴(新統合軍……味方が来てくれたみたい)



その時歌が聞こえた



ここの誰の声でもない歌が



鈴「この歌は……?」



フレイヤ「スズネも聞こえたん!?」



美雲「私達の他に……誰かが?」



すると何故か、味方の筈の新統合軍が攻撃してきた



カナメ「走って!!」



美雲「スズネ、こっちへ!!」



私は怖くて動けなかった所を美雲さんが



助けてくれた

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