美少年の紅一点は浮所と元不仲です

＊ ページ40

Aside


飛貴に呼ばれて2人で楽屋をでると誰もいない部屋に連れていかれる


「…怒ってる、？言わなかったこと」


浮所「…怒ってる」


「ごめんね」


浮所「仕事だってわかってるけど…やっぱり見ちゃうと嫉妬する」


「言えばよかったよねごめんね」


浮所「そうだよそしたら俺の匂いめっちゃつけたのに」


そう言って私を引き寄せるとそっと抱きしめてくる飛貴
私の肩に顎を乗せながら会話を続ける


浮所「バックハグしてるし、一緒にベッド入っちゃってるし…何よりめっちゃ触ってるし」


「ふふっ笑」


嬉しくて思わず笑ってしまう


浮所「俺は拗ねてんだよ？」


「嬉しくて笑」


浮所「複雑なんだけど！…ってか」


「ん？」


浮所「あの清水尋也さんのインスタのストーリーなに」


「あのネックレスのやつ？」


浮所「そ」


「オールアップの時に記念にスタッフさんから貰ったから最後に2人で撮ったの」


浮所「ふーん」


「スタッフさんもみんな持ってるよ？」


浮所「…でも嫉妬した」


「ごーめーんー」


浮所「嫌？こんな彼氏」


「ううん。嫌じゃない。私だって嫉妬するもん飛貴が誰かとあんな撮影してたら」


浮所「そんときはめっちゃ嫉妬して？」


「うん笑」


抱きしめてた力をさらに強くして私を抱きしめてくれるから私も同じ力を込めて抱きしめ返す


浮所「あ」


「え」


浮所「キスしたでしょ俺聞いてないんだけど」


「あーあれ、フリです笑」


浮所「ほんと？してない？」


「してない近づいただけ」


浮所「…そっか」


「消毒とか言ってキスしたかった？笑」


冗談混じりで飛貴に聞く


浮所「…うん、だけど無理だから普通にキスする」


ちゅっと優しく触れた唇

何回目のキスでも初めての時以上にドキドキして幸せな気持ちになれた


そしてきっと私はタコより顔が赤くなってる



浮所「…戻ろっか」


そっと唇が離されて飛貴に言われる


「うん」


2人で顔を見合わせて笑いあったあと部屋の扉を開ける


那須「いやほらだから早く逃げろって、」


浮所 A「「え」」


ドアを開けた先には私たち以外のみんなが逃げようとしていた


「…最悪、」



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