花火 ページ48
観覧車から降りて私は隆二くんにエスコートされるがまま歩き出す
隆「疲れてない?足湯入って行かない?」
こんな都会のど真ん中に足湯なんてあるの知らなかったけど
30の身体に足湯はありがたい存在なわけで促されるままついていく
とある建物の屋上
屋上の扉を開けると目の前には先ほどの観覧車など横浜の街が望める
「こんなところあるんだね」
隆「ね。俺も教えてもらったばっかりなんだ」
「人いないし穴場なのかな?」
隆「ね?そこ座ろっか?」
足を湯船に浸けて観覧車を見る
「さっきまであの観覧車にいたのにね」
さっきの観覧車での出来事を思い出してすこし照れていると
「わぁ!!!」
目の前の観覧車のライトが花火のようにパッと咲いた
「え!すごい!!隆二くん今のみた?あ!ほらまた!!」
花火のようなライトアップにテンション上がっていると
隆「うん。見てる。
今日さ、ここ1番来たかったんだよね。」
なんでだろうと思いながらも
2人で片寄せながら観覧車の花火を見ていると
隆「花火見に行こうって約束してたのに行けなかったじゃん?今年はこれで我慢してくれる?来年こそ一緒に行こう?」
「うん。ありがとう」
花火の約束っていっても「見たいな〜」ぐらいの会話の1つとして喋ってただけなのにそんな些細なことも覚えててくれることに胸がキュンとなって愛しく思う
隆「俺さAとはずっと一緒にいたい。だから、来週実家から帰ってきて落ち着いたら俺の家族に紹介したい」
「え?」
隆「嫌かなぁ?」
「ううん。嫌じゃないけど、いいの?」
隆「本当は恋人いるって言ったら紹介しろってずっとうるさかったんだけど、岩ちゃんとのこともあったし、ちょっと落ち着いたらって思ってたんだけど
俺が我慢できなくなった///」
嬉しい。でもそれって…
「ねぇ。それって…」
隆「あ、うん。まぁそういうことだけど、正式なプロポーズはちゃんとするつもり」
それってやっぱりそういうことだよね
隆「母親とか妹はそうなんだけど、俺がお世話になってる父親代わりの人にも会ってほしい」
そういえば早くにお父さん亡くしたって言ってたもんね。
早くお母さんたち安心させたいのかもしれない
けど、私で本当にいいのだろうか
隆「ふふっ。Aがいいの」
何も言わなくても私が不安に思ってることがわかってくれる隆二くん
私も隆二くんのそんなそんな存在になりたい
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あおのすけ(プロフ) - u-cyonさん» 大事な娘が心配で仕方ない父のもどかしさ…伝わってて嬉しいです。更新頑張りますね (2016年11月13日 18時) (レス) id: 965415f381 (このIDを非表示/違反報告)
u-cyon(プロフ) - お返事ありがとうございます。父の溢れる愛はひしひしと伝わっておりました!毎回さりげなくいい仕事してるなぁって(笑)これからも楽しみにしています! (2016年11月13日 0時) (レス) id: f650db0406 (このIDを非表示/違反報告)
あおのすけ(プロフ) - u-cyonさん» 初めまして。コメありがとうございます。父の登場少なくてすみません。電話とかメールとか布団をこっそり干してあげる表立ってあまり動けない父の愛が少しでも伝わっていたらと…お父様にはこの後一仕事してもらう予定なのでしばし、岩田と隆二の話にお付き合い下さい (2016年11月12日 6時) (レス) id: 9e31513e66 (このIDを非表示/違反報告)
u-cyon(プロフ) - 初めまして。ドキドキしながら読ませてもらっています。そして!父の登場を今か今かと楽しみに待っています。いつかぜひとも!よろしくお願いします( ´艸`) (2016年11月12日 0時) (レス) id: f650db0406 (このIDを非表示/違反報告)
あおのすけ(プロフ) - 舞優さん» この話を大好きなんて言ってもらえてすごくうれしいです。そんな言葉が励みで更新頑張れます。これからもちょくちょく更新にはなるかもしれませんが頑張りますのでまた読みに来てください (2016年10月20日 19時) (レス) id: 69702f8cba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あおのすけ | 作成日時:2016年8月28日 22時