我が家の教訓3

前祝い ページ45

土曜日の午後
隆二くんのリクエストで横浜デート


ラーメン屋の営業が終わって今日は数原君たちが片付けしてくれるってことで
今日のデートは珍しくお昼から


まずは横浜といったら中華街


隆「よしっ。くうぞぉ〜〜」

「お腹すいた〜」


中華街食べ歩きもしてみたかったけど
お腹をすかせた私たちはガッツリと食べ放題のお店へ

テレビでも何度も見たことある有名料理人の看板に吸い寄せらせるように店の行列に並ぶ


隆「中華街ははじめて？」


あまりにも私の目がキラキラしていたのだろうか
隆二くんが笑いながら聞いてくる


「うん。神戸の南京町には行ったことあるけど
やっぱり横浜の中華街ってテレビにもよく出てるし来てみたかった」

隆「早く言ってくれればいつでも連れてきてあげたのに」

「今日一緒に来れたから十分だよ」

隆「これからはAが行きたかったところ一緒に行って思い出いっぱい作ろう？」

「ふふっ。うん。隆二くん自分で言って照れてる」

隆「///だっ！あんまみるなよ。あ、ほら！俺らの順番だって！ほらいくよ！！」


顔を赤くしながら私の手を引いて店内に入っていく隆二くん
そんな後姿が愛しい


彼のもうすぐ３０に見えないこの可愛さはなんなんだろう…


オーダー形式のこの店のメニューを広げて空腹の私たちはこれでもかと注文した



結果




「頼みすぎちゃったね」


テーブルの上にはあふれんばかりのお皿が乗っている


隆「余裕でしょ」


自信たっぷりにいった隆二くんは某海賊漫画の主人公のように勢いよく食べ
みるみるうちに目の前の料理は片付いていった


私が最初に頼んだものの半分を食べた頃に
隆二くんは追加でさらに料理を注文した


うまいうまいと食していく
本当にどれだけ食べるんだろう…
食べ放題の元はすっかりとれているように思える


隆「あ〜食った食った」


お腹をさすりながら満足げだ

お腹一杯になった私達は運動がてら元町ショッピングストリートをぶらつく

おしゃれな様々なお店が並ぶ道を歩いているだけで楽しい
隣を見ると「ん？」って微笑んでくれる隆二くんがいて
お昼から一緒にデートできることに
まるで学生時代初めてデートした時のような甘酸っぱい感覚

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