我が家の教訓3

片思い歴 ページ5

隆二Ｓｉｄｅ




あれから２年だよ？




別れてから２年も経つっていうのに未だに岩ちゃんの事を想うAちゃん




いい加減に諦めて俺にしたらいいのに…



そんな俺も片思い歴がもう３年ほど経とうとしている





諦めが悪いのは俺も同じか…





最初こそ敬語で隆二さんって呼んでたキミだけど
いつの日か隆二くんになって、敬語もなくなった



毎日マンション前にいられるのは迷惑だからと合鍵をもらえて


今の関係になっているけど
少しは進展していると思っていい？



キミの中で俺の存在がどんどん大きくなってくれてればいいな




そのためにはもっとアピールしないと





俺3年も待ったしもういいよね？






でも、
いつもの夕食時にデートに誘っても全く手ごたえがない




友達との買い物程度にしか思ってない




デートって単語を出して思い浮かべてるのは誰？




また岩ちゃん？



「そういえばもうじき父の日だけど今年はどうすんの？」

A「すっかり忘れてた！！もう来週か〜急やから今年は旅行とか無理やろし…」

「じゃあ今週末何か買いに行く？」

A「え？いいの！！」

「でも親ってさ、物とかよりAちゃんが大阪に帰省するほうが喜ぶんじゃないの？」

A「ん〜確かに今年は半年前に帰ったきりあんまし連絡もしてないけど、来週は帰れないし、
とりあえず何か買って近いうち帰ることにする」

「じゃあその帰る時さ、俺も一緒に行ってもいい？」

A「え？仕事は？」

「店は大丈夫！！なんとかなる！」

A「隆二くんが大丈夫っていうならいいけど、どこ観光するの？」

「俺さ実は京都生まれなの！でもちっさい時しかいなかったからあまり記憶なくて、思い出の地ツアーみたいな？付き合ってくれない？」

A「おもしろそう！！」

「まぁ全く覚えてないんだけどね〜」

A「じゃあ隆二くんの仕事の都合とで日程また相談しよ？」

「うん。楽しみ♡あ！やべ！！！
こんな時間だ！また怒られる」

A「ふふっ。いってらっしゃい」

「ごめん。また片付けれてない。いつもごめん。いってきます。ごちそうさま」


一緒に観光の約束をとりつけて次の職場に走っていく

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