全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 38 【久原翼】 ページ40

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突然ですが私、ハグがだいすきなんです。



昔から寝るときは絶対抱き枕が必要だったし、抱き枕がなくても何かを代わりにしてました(笑)



「…つばさ、ぎゅーしよう」



え？と、きょとんとする翼




『いきなり真剣な顔して何言い出すかと思ったら…』


「ごめん。ハグがしたすぎてつい真顔だったよ」



寝転んで携帯を触りながら答える彼を見つめる。



「ハグしようよーぎゅーしようよー」



『ん〜』



あやふやな答え。



翼の隣に寝転がる



「可愛い可愛い彼女と触れ合えるんだよ？ぎゅーしようよー」



『やだっ』



！？か、か、可愛い！！


やだだって。なに？かわいすぎない？



「なんで？」



『恥ずかしいからやだ』



なっ！？尊いよ、私の彼氏が尊い！！


あと、と付け足す


『…色々我慢できなくなるからだめ。』



「我慢しなくていいよ？」


さ、これでハグできる！！！



『意味わかってる？』



「わかってるよ？はい、ぎゅー」



そう言ってつばさに抱きつく。


おひさまに近いつばさの匂いをいっぱいに吸い込む


えへへ…


「いい匂い〜幸せだあ…」



少し笑って、呆れながら

『もぉ…Aがいいんだったらそれでいいよ』


と言いながらつばさの鍛えられた腕が背中に回る


なんだかんだちゃんと抱きしめてくれるんだよね


「ふふふ〜つばさすきだよ〜」


『…ありがと』



うなじから見えた耳が真っ赤だった。


「照れてるの？かわいい」



『照れるよ、そりゃ』




それから小さな声で


『俺も…すき』



は？むり好き尊いわ、なんなの私の彼氏可愛すぎない？そろそろきゅん死にするよ？？


悶々と考えていると不意に顔が近くなった




一瞬のリップ音



.



「…え？」



『可愛いとか…言うな…』


お顔が真っ赤ですよつばさくん。


そんな真っ赤で言われたらこっちが照れるんです！



『だから、仕返し。』


と言うと



『もっかい』





ちゅ


「ねぇええええ！！もういいでしょ。ちゅーは」



『やだ』


『…俺こう見えて結構キス魔だから』


なんだって？


＿＿＿＿＿＿＿＿＿

((「ちゅーよりハグがいい！))
((『なんで？』))
((「ハグの方が好きだもん。」))
((『ふーん。じゃあこれからはちゅーしない。』))
((「え！？それはだめ！たまには、ね？」))
((『どっちだよ…(笑)』))



久原翼×ハグ

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