全日本男子達のコイワズライ【*Short story】

episode 29 【西田有志】® ページ31

何気ない日常が続くはずだった




『…好きです。俺と付き合ってください！』



「え？あ、はい。いいですよ。」



『え！？えええええ！！！』



あの瞬間西田くんの後ろからしっぽが見えた気がするよ。



西田くんに告白され、付き合うことになって1週間。



西田くんと出会ったのはレトロ感のあるおしゃれなカフェで。


私はそこで働いていた。



まだ一緒にでかけたことはない。


働いてる時間帯に西田くんがふらっと来て少しお話しして帰る。


いつもそんな感じ。


そんなある日


『あの、今週末よかったらおでかけしませんか？


「いいですよ。お出かけしましょう」


『マ、マ、マジっすか！？


超超超超超超楽しみです！！！』


素直で可愛いなぁ。犬みたい。

ゴールデンレトリバー？？


うん。なんかわかる。ぴったしだ。


『なんで笑ってるんすか？(笑)


いつも思ってたんですけど、


Aさんの笑った顔ちょー可愛いっすね！！』


超満面の笑顔の西田くん。

「…え？！」



なんなんだこの大型犬。言葉がど直球すぎるんだけど！！恥ずかしいんだけど！！


「あ、ありがとう…？」



『あ、俺そろそろバレーの練習始まるんで行きます！』



「うん！練習がんばってね」


『ありがとうございます！』



出口まで西田くんを見送る。



日曜日何着て行こうかなあ…


てか西田くんって何歳なの？年下？だよね多分。



まって私西田くんのことについて知ってること少なすぎない？


名前と連絡先とバレーのチームに所属してるくらい…？


よし日曜日聞こ…

いつも通り仕事をし、



ふぅ…やっとバイト終わった。


早く家帰ろ…

と思ったら通知音。



〜♪


誰からだろ…




Yuji11時に駅前集合でお願いします!めちゃくちゃ楽しみです!!
Aりょーかい。ありがと〜



楽しみだなぁ…

episode 30 【西田有志】®→←episode 28 【柳田将洋】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す