うぎょるぎゅ

9.メール（KH） ページ9

宿舎に帰って、なんだかぼんやりリビングに座ってた。

SM「キュヒョン、今日どうだったの？」
KH「・・何がですか？」

SM「ウギョルだったんでしょ？相手誰だった？」
KH「ああ、Aさんっていう女優さんです」

SM「ふうん。。かわいい？」
KH「・・まぁ。女優さんですしね。」

SM「ふぅん・・？」
意味深に笑うソンミニヒョン。

SM「ギュ、その子のこと好きになっちゃった？」
KH「！・・・会ったばかりですよ？なんでそんなこと。。」

待て。慌てるのもおかしい。
うん。ふつうにしてればいい。

SM「連絡先は聞いたの？」
KH「・・まぁ。」

にやりと笑うヒョン。
いや、そんな楽しそうにされても。

SM「メールしなよ〜♪ほら、その日にしないと失礼だよ？」

KH「・・・。」

いや、ヒョン、彼女には彼氏がいてそうです。。。
けど、それを言うのもどうなのか。
女優という職業だし、プライバシーにかかわる。
いくらメンバーでも軽々しく言うわけにも。

っていうか今気付いたけど、
よく初対面で彼氏のこととか聞いたな、僕。
なんか、すっごい失礼なことしちゃったのでは。


KH「ヒョン、初対面で彼氏いるの？的なことを聞くって・・・やっぱり、」
SM「失礼だね。そんなこと聞いたの？女優さんに？」

KH「・・・・」
もはや沈黙する以外ない。
なんで今ヒョンに聞いちゃったんだ。
パボか、僕。

SM「・・でもさ、珍しいね。キュヒョンがそんな積極的に初対面の女性に質問するのとか。話しやすい人だったの？」
KH「・・・。」

何も言わない僕に向かって口角をすっとあげて美しい顔で微笑むヒョン。
若干悪い顔してますけど。

SM「。。まぁ、前からファンだもんねぇ？」

KH「・・？！」

SM「帰ってからもう40分も携帯とにらめっこして・・ねぇ？」

そう言ってニヤリと笑うヒョンに・・・何も言えない僕。
なんで知ってるの？
ドラマを見てることがばれてるとしても、彼女は主役ではないし、どうして。
答えが出る前にヒョンがにんまり笑って、
SM「だって、タイプでしょ？」

・・ヒョン。自分でも今気付きましたよ。
タイプ、だったのか。そりゃそうか。

いたたまれなくなった僕はそのままそそくさと部屋に帰り、本当に当たり障りのない、挨拶だけのメールを彼女に送って携帯を放り投げた。

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