うぎょるぎゅ

8.メール ページ8

ミンギが来た。

玄関先で、ぎゅっと抱きしめてくれる。
「お疲れ様。。。会いたかったよ」
少しの罪悪感を拭うように、出た言葉。


ミンギは愛してくれる人で大切にしたい人、だけれど、
正直、心から愛している人ではない。

こんなこと言うとひどい人かもだけれど、
ミンギが大事にしてくれるから、断れずに今に至る形。

それでも、彼のことは好きだし、
お互いに尊重しあっていいお付き合いを続けていた。

何度目かの告白のあと、ようやく頷いた私を満面の笑みで抱きしめた彼の顔を今も覚えているし、いとしいと思う。

大事にしなくちゃ。

そう、思っている。
半ば、義務のように。

ミンギはそんな私の心を知っているのだろうか。

ソファでくつろぎ、今日の撮影でのあれこれや共演者の話をしている彼。
その話を聞きながら。。。


・・・心の中でオッパの美しい声を思い出す私。

リフレインする、彼の声。
KH「また、連絡するね。」と言って今日は別れた。


ﾐﾝｷﾞ「A？携帯鳴ってるよ？」

「あ、うん。」

携帯を手渡すミンギの顔が一瞬曇る。
受け取り、画面を確認をするが、私も固まる。

メール着信・・キュヒョンオッパ。。。

ああ、タイミングが悪い。。。

どうすればいいの、この間。。

ミンギ「・・何て？」

「うん。別に何にも。社交辞令だね。」

そういって画面を見せる。

【to A
今日はお疲れ様でした。
会えてうれしかったよ。
また次回の撮影はよろしく。
from キュヒョン】

うん。

ふつうだ。

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