うぎょるぎゅ

22.目覚める ページ22

優しい声に揺り起こされ、
目を開けると、そこには心配顔のキュヒョンオッパ。

・・・・・？

ああ、撮影中に具合が悪くて。。。
え、寝てしまったの！？

慌てて起き上がろうとすると、
オッパの手がやさしく肩を押さえて制止する。

KH「おはよう。気分はどう？」
「・・おはよう、ございます。なんだか・・久しぶりにスッキリしたかんじ。。。」

KH「そ？よかった。」

安心したような顔のオッパ。

周りを見回す。
あ、今カメラは回ってるのね。
不細工な顔で寝てなかったかな。大丈夫？私。

ああ、そうだ。
寝て。って言われて、
まぶたに触れるオッパの手が気持ちよくて。
催眠術かってぐらいぐっすり眠ったんだ。

「今、何時？ごめんなさい、私・・・」
謝ろうとする私の言葉を遮って、
KH「もう7時だよ。眠れてよかった。」
とオッパ。

「オッパ、ごめんなさい。撮影が。。あ、ごはん作らないと。買い物も、ああ、私、ほんとにごめんなさ・・」

KH「大丈夫だから謝らないで。」

「いや、謝りたいです。こんな、」

KH「ダメ。謝らないで。・・少しは甘えて。僕はAの旦那さんでしょ。」

オッパ。
なんでそんなに優しいの。

涙がこぼれる。
ああ、ダメだ。
からだの調子が悪いときって、コントロールできない。


KH「ちょっと！・・・ああ、ごめんってば。泣かないで。わかった。謝って。謝っていいから。」

慌てるオッパ。
・・・かわいいんですけど。
萌え死にそう。

「うん、ごめんなさい、オッパ。心配してくれてありがとう。」

KH「・・・どういたしまして。」

ようやく笑った私に、無表情で返事するオッパ。
そういう顔するとき、必ず耳が赤くなるの、私知ってるよ。

うれしくなってると、オッパが意外なことを言い出した。

KH「・・・。ごはん、あるけど。」

「え？ほんと？なんか買ってきたの？」

KH「や、・・・・・・うん。・・・作った。」

ぼそぼそと話すオッパ。

「え？ほんと？ほんとに？」

KH「・・うん。ってか相当恥ずかしいから何回も聞かないで。そして味はそんなにまずくなかったけど見た目は保証できない。先に謝りたいかんじ。」

一気にしゃべってから視線を外し、そのまま部屋から出ていってしまった。

本当に？
料理、全然できないって言ってたのに。。。
っていうかまさか、ハンガンラーメン？(笑)

いやいや。。
とりあえず、オッパを追いかけよう。

まだ少し寝ぼけた体を起こし、
リビングに向かった。

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