うぎょるぎゅ

18.久しぶりに（KH） ページ18

今日は久しぶりにウギョルの撮影。
相変わらずスケジュールはきついけど、Aに会えると思ったらそんなに疲れも感じない。

新居での様子を撮影するらしく、今日は体力的にも楽そう。

「おはようございます。」

あ、Aが来た。
今日もやっぱりかわいい。
高鳴る胸をもうごまかさないで、彼女に近寄った。

KH「おはよう。」

「あ、オッパ。おはようございます。あの、メール、返せなくて。。。」

KH「気にするなら返信すればいいのに。」

そう。
何度かメールを送ったんだ。
本当に、他愛もない内容だけれど。
景色がいいとか、ライブが終わったとか、元気かとか。
そんな内容。
でも、彼女からの返信はなかった。

忙しいのかなと思って気にしないことにしてたけど、
そりゃ、ね。
やっぱり凹むよ。

僕は毎日Aのことを考えてるんだから。

お預けが長かった分、今日は(メールくれなかったから気後れしそうなことも敢えて無視して)楽しんでやろうと思ってた。

「ごめんなさい。」

俯く彼女。

・・・少し、様子が変じゃないか？

KH「いや、気にしないで。めげずに送るよ(笑)」
と返して、撮影が始まった。


家具が入った新居の中を見て回る。
はしゃぐ2人を撮影。
記念にと思ってソンムルも用意したんだ。
お揃いのクッションをソファに置く。
彼女からは観葉植物。

撮影できなかった間にスタッフがキッチンの道具もそろえていてくれて、今日は彼女の手料理を食べれることになった。

買い物に行くまでまだ時間があるから、リビングでくつろいでお互い会えなかったときのことを話す。
海外公演に行った時の話をして、お土産を渡す。
うれしそうにしてる彼女の笑顔を見るだけで、心が満たされていくのがわかる。
きっと僕は今、今世紀最大に優しい顔をしているに違いない。

KH「Aは？どうだった？」

と彼女の近況を尋ねると、

「うん。毎日ドラマの撮影で、寝不足してた(笑)」
と彼女。
ああ、疲れてるから元気がないのか？

このあたりで、僕の違和感は確信に変わる。
絶対、変。

いつもより顔色も悪いし、
笑顔が少ない。
撮影用としては残念なかんじだけれど、
それよりは彼女の体が心配になった。

だってさ。
仕事に対して真面目なのはもうわかってる。
僕のことを嫌いとかいうわけでもないだろう。
いつもの表情が演技だったとしても、
今日に限ってその楽しそうな演技ができない理由は何？

もしかして、相当しんどいんじゃない？

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