うぎょるぎゅ

2.初回撮影（KH） ページ2

ウギョル。
マネヒョンからその単語を聞いたときは耳を疑った。

ああ、またメンバーが誰かやるの？
それであれだ、ファイティングジュニアか？

とか思っていたら、自分が出るらしい。

。。。。。

ぶっちゃけ。。。。めんどくさい。。。。。

ラジオスターもミュージカルもあるし、
何より僕は、


歌いたい。


そりゃさ、レギュラー番組がもらえるのはうれしいよ。
たくさんいてるメンバーの中でも自分の魅力を認めてもらえたみたいで。

でも、

自分でも、恋愛には不器用な方だと思う。

スマートにできなければペンが離れていきそう。。(汗)

ああ、でも恋人らしい恋人もいないまま忙しく過ぎてく毎日だったから、
せっかくなら楽しもうか。

なるようになれ、そう思って現場に向かった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

カフェで待ち合わせ。

初回だしスーツで、花束を用意して、
それなりに(ゲームとワインでむくんでるけど)メイクをして、
僕の奥さんを探しに行く。


と、奥の席にふわふわのワンピースを着た女の子が。

あれか？

きょろきょろと見まわしてから近づく。

深呼吸をひとつ。
後ろから、顔も見ずにそっと近づき、
少し屈んで頭の上から声をかける。


「・・あの。僕の、奥さんになる人ですか？」

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