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まだ怪我は治っていないが、今日は外出許可がおりたからあの海岸へ行った。
結局死ぬのが怖かった。このまま、今までの私たちがなくなるのは嫌だった。
波があらゆる方向に動くのを見ていると、心が落ち着く。まるで私の心みたい。急に激しくなって、急に穏やかになる。だけどそれは誰かが動かしてるのではない。どうしようもできない。だけど、海はどこまでも続いていく…
プルルルルル…プルルルルル…
彼からの着信だった。
無視しようか、それとも話そうか。彼は今、どうして電話なんてかけたんだろう。
今ここで無視をしたら、一生会えなくなる気がした。
それはいやだ。
彼は、私を変えてくれた人。
この世界の中で、私の味方がほとんどいなかったこの世界の中で、たった1人、味方でいてくれた人。
私を守るって言ってくれた彼…
リクは、世界で1番、大好きな人だ。
手には1つ、あの日のお守りがある。
私はもう、ひとりじゃない。
信じた道を歩こうと決めた。
どんなに険しくても、邪魔されても、
リクとならどこまでも行けるきがした。
続く (更新停止中)
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作者名：やま | 作成日時：2019年9月30日 10時
