消えた相談 ページ8
私もシャワーすぐに浴びた
今日はゆうみちゃんが来ているのでシャワーで済ませる
A:お待たせ。
リビングに戻ると…
ゆうみ:先に呑んでます
A:それはいいんだけど…話ってなんなの？
私も缶ビールに手を伸ばしつつ、本題のゆうみちゃんの話とやらを聞き出そうと
ゆうみ:はい…
急に声に元気がなくなりだす
A:……本当どうしたの？
プシュッ
と、私の缶ビールの蓋を開ける音が響く
ゆうみちゃんの顔を見てみると、昼間と同じ泣きそうな顔で…
A:彼氏の事？
尋ねると、小さく頷いた
大好き、離れたくない、ずっとそばにいたい！なんて、過去に思うような恋愛をしたことのない私が上手く話を聞いてあげれるのだろうか…
A:デート延期ばかりされてるから？
缶ビールをゴクリと一口…
買ってきた枝豆をパクりと口に放り込みながら聞いてみたが
ゆうみ:違います…
と返事が…
A:じゃ、どうし
どうしたの？尋ねようとした時だった
私のスマホに着信を知らせる音がなる
私は無視しようと机に置いてあるスマホにすら触らないでいると
ゆうみ:先輩、電話出ていいですよ。
と、渡されたので出ることに
A:はい。もしもし！
ユ:あっ！もしもし！Aさんで合ってますか？
A:はい、そうですが。
ユ:僕です。ユンホです！
A:あっ！ユンホさん？どうしたんですか？
ゆうみ:えっ！！！
ユ:いえ、女性二人だけで帰してしまったなと途中で気付いて。この前みたいなことなかったですか？大丈夫でしたか？
A:え？それでわざわざ連絡くれたんですか？
ユ:大事な事ですよ！何もなかったなら良かった！また、連絡します。電話拾ってもらってて本当ありがとうございました。おやすみなさい。
A:私こそ。わざわざありがとうございます。おやすみなさい。
スマホを机に戻すと
ゆうみ:キャー！ユンホからだったんですか？！
何やら興奮してるゆうみちゃんが…
ゆうみ:先輩！私分かりました！
A:何が？
ゆうみ:先輩とユンホ！！
A:私と？
ゆうみ:はい！先輩とユンホ…運命ですよ！運命！どんなイケメンにもなびかない先輩が乙女になって、出逢うはずのないユンホがヒーローで現れて！
A:ブッ！！
そしてそのまま、興奮しっぱなしのゆうみちゃんは自分の相談なんて忘れてか寝るまで私とユンホさんは運命だと語り尽くし
その日
相談は消えた
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作者名：たかちゃんラブ | 作成日時：2019年1月25日 0時
