WESTがーるは神山担。

嘘やろ ページ45

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その後、逃げるようにベランダの窓から部屋へ戻ってった神ちゃん。






嘘やん。



返事、考えとかなな。








うちって、神ちゃんのこと恋愛対象として見てなかったから。






ただ、憧れというか。





好きって、思ってたけど。








異性として、見るってことがあんま無かったし。









考え込むような仕草をしていると






スマホがなった。









「、え？」









電話をかけてきた相手に、思わず驚愕してしまう。






あの時




大好きだった先輩。







イギリスから早々といなくなってしまった、先輩。







初恋の相手。





初キスの、相手。









岡本圭人、だったのだから。









、出た方がええんかな。





ええいっ、どうにでもなれ！









圭人「あの、覚えてる…？」









あの時より、少し男らしくなった声。






柔らかい、優しい声。








大好きだった、先輩そのものだった。









「そりゃあ、ね」








ふふっと、微笑む声が聞こえる。









「何笑ってるんですか」






圭人「変わってないよね、Aって」








「、え」





圭人「この前の、スクール革命の撮影の時。」









あの時に、初めて再開したんだっけ。









圭人「すぐわかった、Aだって」









嘘。



だから、帰りも早々と帰ったの？





一言も、私にはなしかけずに。









圭人「今から、会わない？」





「、え」









時計を見ると、８時くらい。






まあ、行けるかな。








「いいです、けど」





圭人「そう。じゃあ〇〇通りで」









場所を確認して、ドアを開ける。





服も、ラフだったものから普段着へと着替えた。






久しぶりの再会。





楽しみよりも、不安の方が大きかった。









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