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「けど、私と龍友くんも人間やからね。仕方ないよ」
父「まぁでも仲良くはやってるみたいやし、いっか」
Aのポジティブな性格は父親譲りのようだ。
こうして2人で食事を楽しんで、実家に戻ってきた。
父「一応布団干したけん」
「ん、ありがとう」
父「龍友くんに連絡した？」
「一応ラインは送ったけど」
父「電話してあげたら？」
「んー、お父さんが言うなら」
そう言って龍友に電話をする。
たったの2コールで出た龍友は相変わらずの様子。
龍「もしもーし」
「今さっき実家に来たよ」
龍「おー、よかったなー」
「ん、お父さんとランチデートしてきた」
龍「楽しんでるやん。夜は何するん？」
「夜はありちゃんと彼氏も来て、みんなでうちでご飯食べる」
龍「そっかー。僕も行きたかったなー」
「またいつかやね」
龍「ん、そうやな。りっくんはまだ保育園？」
「ん、そう。今日は私がお迎え行く」
龍「喜ぶんちゃう？」
「そうやといいけど(笑)サプライズで行くようにはしてる」
龍「絶対喜ぶよ」
「ん、そう祈ってる(笑)」
こうしてしばらく話して、電話を切った。
父「龍友くんすぐ出たん？」
「めっちゃ早かった(笑)」
父「待ってたんやろ(笑)」
「そうかなー(笑)」
そう言いながら立ち上がるA。
父「どっか行くと？」
「夕飯の買い物行こうかなって」
父「何でお前がするんよ。それはこっちでするけん」
「でも何もせんのも気持ち悪いけん」
父「いいから、たまにはゆっくりしたらいいやん」
そう言ってAを座らせる父。
「なんかお父さんと龍友くん似とるわ」
父「そう？」
「ん、似とる。今のとか龍友くんも一緒やもん」
父「じゃあ、男選び間違ってないんやない？」
「自分で言う？(笑)」
そんな会話を楽しんで、Aもソファーで横になってくつろぐことにした。
10分ほど経つと、眠ってしまった様子のAに、父親はそっとタオルケットをかけてあげた。
そのまま弟の迎えの時間まで寝かせておくことにしたようだ。
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父「A、A」
「んー...あかん...寝てたやん」
今何時？、と慌てて起き上がる。
父「りくの迎えの時間」
「あー、焦った...行かんと」
そう言って立ち上がる。
こうしてAは久し振りに車を走らせ、弟を迎えに保育園に向かった。
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作者名：べてぃ。 | 作成日時：2019年9月6日 20時
